パプアニューギニアの治安詳細

治安詳細画像

パプアニューギニアはオセアニアに位置し、多様な民族と豊かな自然が魅力の国です。
治安は全体としては不安定で、特に都市部と地方部の格差が顕著です。観光客は最新の安全情報の確認と十分な安全対策が求められます。公共の場では軽犯罪や詐欺が発生するリスクがあるため、注意が必要です。

外務省発表の危険レベル

パプアニューギニアは「十分注意してください（レベル1）」に分類されています。
主要な都市や観光地では一定の安全対策が取られていますが、地方部や辺境地域では情勢の変動に注意が必要です。
参考：外務省海外安全ホームページ

殺人率

世界125位/177国中
殺人事件約1.2件 / 10万人中（推定値）
日本の殺人率が約0.3件/10万人中であるのに対し、パプアニューギニアはそれよりも高い数値を示しており、全体として治安上のリスクがあることがわかります。
参考：世界銀行：パプアニューギニアの殺人率

世界140位/163国中
この結果は、パプアニューギニアが政治的・社会的な不安定さと地域内の対立の影響を受けていることを示しています。順位が低いことは、国全体の平和環境が十分でないことを反映しており、改善が求められています。
参考：Global Peace Index 2024

戦争が起きている地域

パプアニューギニア国内では大規模な戦争や内戦は発生していませんが、政府の統制が及ばない地方部では、武装勢力や部族間の抗争が断続的に発生することがあります。これにより、特に辺境地域では民間人の生活が脅かされる事例も見受けられ、訪問者は決して危険地域に近づかないように最新情報を確認する必要があります。

一部地方部では、経済的不均衡や伝統的な部族対立が背景となり、短期間の衝突や暴動が発生する場合があります。これらの局所的な事件は通常、迅速な現地の警察対応により収束しますが、常に警戒が必要です。訪問者は地域ごとの状況を十分に把握することが求められます。

主要都市では、時折発生するデモや軽犯罪、偶発的な暴動が報告されることがありますが、これらは比較的早急に解決されるケースが多いです。とはいえ、都市部でも突然の情勢変化が起こる可能性があるため、訪問者は常に最新の安全情報をチェックし、適切な対策を講じる必要があります。

ギャング、マフィア、やくざ

パプアニューギニアでは、伝統的な大規模なギャングやマフィアはほとんど存在せず、犯罪は主に窃盗や詐欺といった軽犯罪に留まっています。政府の治安対策と国際協力により、訪問者への直接的なリスクは限定的です。

一部の都市部では、地域に根ざした軽犯罪グループが活動しており、窃盗や詐欺が発生する事例が確認されています。これらは迅速な警察対応により大きな問題に発展することは少なく、通常の安全対策で十分に管理されています。

2024年3月：首都ポートモレスビーでの窃盗事件激増
ポートモレスビー中心部で窃盗事件が急増し、多数の観光客が貴重品を盗まれる被害に遭いました。事件は、混雑する市場や公共交通機関で発生し、警察の迅速な対応が求められました。
2023年12月：地方都市での抗議デモと暴動
地方都市で反政府デモが激化し、一部地域で暴動に発展。多くの住民が一時避難し、現地当局が緊急対策を講じました。
2024年1月：国境地域での小規模衝突
国境近辺で短期間の武装衝突が発生し、住民が一時避難する事態となりました。現地では警備強化策が実施され、状況は速やかに収束しました。

パプアニューギニアは多様な文化と豊かな自然に恵まれていますが、治安面では都市部と地方部で大きな格差が存在します。
最新情報の確認と十分な安全対策を徹底することで、訪問者は必要な安全を確保し、リスクを最小限に抑えた滞在が可能となります。