
クルーズ客船が発着する観光立国、カリブ海のアンティグア・バーブーダ。外務省は主要リゾートの治安は概ね安定しているとしつつ、2025年(1~10月期)の殺人事件は10件発生し、加重強盗や性犯罪は増加傾向にあると明記しています。この記事は、外務省の一次情報だけを根拠に、アンティグア・バーブーダの治安の「今」を整理したものです(記事内容の確認日: 2026年7月21日)。
この記事でわかること
- 首都セントジョンズ近郊で銃器事件が起きている具体的な地区
- 大麻の「非犯罪化」と日本の法律との関係
- 日本の在外公館がないことに伴う注意点と、緊急連絡先
危険情報 ― 発出なし
2026年7月21日時点で、外務省はアンティグア・バーブーダ全土に危険情報を発出していません。ただし特定地区の銃器事件には注意が必要です。
出典: 外務省 海外安全ホームページ「アンティグア・バーブーダ」危険情報(2026年7月21日確認)
犯罪の実情 ― 銃器犯罪・性犯罪が増加傾向
現地警察の統計によると、2025年(1~10月期)の総犯罪認知件数は前年同期比で約10.3%減少している一方、殺人事件は10件発生し、けん銃等を使用した加重強盗や性犯罪は増加傾向にあります。2026年に入り、首都セントジョンズ近郊の一部地域でギャング等特定グループ間の対立に起因するとみられる銃器事件や武装強盗が発生し、治安当局が警戒を強めています。2026年4月の総選挙直前には与党の集会会場付近で発砲事件も発生しました。
首都セントジョンズ近郊のグレーズファーム(Gray’s Farm)やヴィラ(Villa)などの特定地区、日没後の海岸や人気のなくなった繁華街の裏通りは犯罪事案・銃器トラブルのリスクが比較的高い地域とされています。正当な理由がなければ立ち寄らないことが基本です。
出典: 外務省「アンティグア・バーブーダ」安全対策基礎データ・犯罪発生状況(2026年6月2日更新)
防犯の基本
ビーチや観光地では旅行者の隙を狙ったひったくり・置き引きが相次いでいます。貴重品は防水バッグ等で肌身離さず持ち歩き、車両移動時は乗車前に不審者の有無を確認してください。銃器を使用した事件に遭遇した場合は絶対に抵抗せず、直ちにその場から離れて避難し(Run)、近くの頑丈な建物や物陰に身を隠す(Hide)ことが最優先です。警察等への通報は安全確保後に行ってください。
出典: 外務省「アンティグア・バーブーダ」安全対策基礎データ・防犯対策(2026年6月2日更新)
知らないと危ないルール・タブー
出典: 外務省「アンティグア・バーブーダ」安全対策基礎データ・査証、出入国審査等(2026年6月2日更新)
緊急時の連絡先 ― このページを保存しておいてください
アンティグア・バーブーダには日本の在外公館がなく、在バルバドス日本国大使館が兼轄しています。パスポートの紛失・盗難時は手続きに時間を要するため、特に注意してください。スマホからは番号をタップするとそのまま発信できます。
| 在バルバドス日本国大使館(兼轄) | +1-246-538-5700 |
|---|---|
| 在東京アンティグア・バーブーダ名誉領事館 | 03-3779-1341 |
出典: 外務省「アンティグア・バーブーダ」安全対策基礎データ・緊急時の連絡先(2026年6月2日更新)
まとめ ― 覚えるのは3つだけ
- グレーズファーム・ヴィラ地区は避ける: 銃器トラブルのリスクが比較的高い地域です
- 大麻に手を出さない: 現地の非犯罪化は日本の法律には影響しません
- 在外公館がないことを認識: パスポートの紛失・盗難には特に注意してください
主要リゾートの治安は概ね安定していますが、2025年の殺人事件10件、加重強盗・性犯罪の増加という数字は見過ごせません。特定地区を避け、基本的な防犯対策を徹底して滞在を楽しんでください。
本記事の内容はすべて各節に示した外務省の公開情報(2026年7月21日確認)に基づいています。危険情報は随時更新されるため、渡航前に必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。