
美しいビーチとピトン山で知られるカリブの島国セントルシア。しかし外務省は、2023年の殺人発生件数が人口10万人あたりで「日本の57倍」に達すると具体的な数字で警告しています。この記事は、外務省の一次情報だけを根拠に、セントルシアの治安の「今」を整理したものです(記事内容の確認日: 2026年7月15日)。
この記事でわかること
- 外務省の危険情報は発出されているか
- 「日本の57倍」という殺人発生率の内訳と、絶対に立ち入ってはいけない地区
- 日没後のビーチが危険な理由と緊急連絡先
外務省の危険情報
セントルシア全土について、外務省は危険情報を発出していません(確認日時点)。ただし後述のとおり殺人発生率は高水準です。
出典: 外務省 海外安全ホームページ「セントルシア」危険・スポット・広域情報(2026年7月15日確認)
数字で見るセントルシアの犯罪 ― 日本の57倍
外務省の安全対策基礎データによると、人口約18万4千人のセントルシアでは近年凶悪犯罪の増加が懸念されており、2023年には75件の殺人事件が発生しました。これは10万人あたりの殺人発生件数で「日本の57倍」にあたると外務省自身が明記しています。特にけん銃を使用した事件は増加傾向にあり、セントルシアを含むカリブ諸国は北米などへの薬物密輸の主要な中継地とされ、銃器の蔓延も懸念されています。強盗や性犯罪でも銃が使用されるケースが増えており、日没後の海岸やひと気の少ない場所は、凶器を持った薬物中毒者が徘徊することがあるため大変危険とされています。
出典: 外務省「セントルシア」安全対策基礎データ・犯罪発生状況(2025年6月3日更新)
観光地での被害例と危険地区
セントルシアは観光立国であり、観光客が集中する場所には警察官を多数配置するなど警戒を強化しているため、外国人観光客が殺人や誘拐等の凶悪犯罪に巻き込まれるケースは少ないとされます。一方で、首都カストリーズ市内中心部や南部のビューフォート地区では死傷者を伴う銃撃事件も発生。ひと気の少ないビーチでくつろいでいた日本人が強盗被害に遭ったケースや、日本人女性が現地男性から執拗につきまとわれた事案も報告されています。カストリーズ市内の特定地区(Chaussee Roadから東側、George V ParkからMarry Ann Streetまでの間)には絶対に立ち入らないよう外務省は明記しています。
出典: 外務省「セントルシア」安全対策基礎データ・観光地における被害例/犯罪被害危険地域(2025年6月3日更新)
防犯の基本
出典: 外務省「セントルシア」安全対策基礎データ・防犯対策(2025年6月3日更新)
緊急時の連絡先 ― このページを保存しておいてください
セントルシアには日本の在外公館がなく、在トリニダード・トバゴ日本国大使館が兼轄しています。
| 在セントルシア日本国名誉総領事 | 1(758) 684-1213 |
|---|---|
| 在トリニダード・トバゴ日本国大使館(セントルシアを兼轄) | (国番号1-868)628-5991 |
出典: 外務省「セントルシア」安全対策基礎データ・緊急時の連絡先(2025年6月3日更新)
まとめ ― 覚えるのは3つだけ
- 殺人発生率は日本の57倍という現実を知る:観光客が集中する場所は警戒が強化されていますが、油断は禁物です
- カストリーズの特定地区には絶対に立ち入らない:Chaussee Roadから東側、George V ParkからMarry Ann Streetまでの間は危険地区です
- 日没後のビーチには近寄らない:薬物中毒者が徘徊していることが多いとされています
セントルシアは観光地としての魅力と、カリブ海諸国に共通する銃器・薬物犯罪のリスクが同居する国です。外務省が示す具体的な数字と危険地区を踏まえて行動すれば、リスクは大きく減らせます。
本記事の内容はすべて各節に示した外務省の公開情報(2026年7月15日確認)に基づいています。渡航前には必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。