
西アフリカのブルキナファソは、外務省が国土の大半にレベル3(渡航中止勧告)以上を発出している国のひとつです。アルカーイダ系テロ組織JNIMによる襲撃が続き、2025年だけで4,938人がテロにより死亡したと外務省は明記しています。この記事は、外務省の一次情報だけを根拠に、ブルキナファソの治安の「今」を整理したものです(記事内容の確認日: 2026年7月15日)。
この記事でわかること
- 国土のどこがレベル4(退避勧告)で、首都ワガドゥグはどうなのか
- JNIM(イスラムとムスリムの支援団)など活動するテロ組織の実態
- 緊急時の連絡先(警察・憲兵隊・大使館)
外務省の危険情報(2026年4月20日発出)
| レベル4 退避勧告 |
シシリ県・ナウリ県のガーナ国境沿い、フエ県・ムフン県北部、セノ県、ヤガ県、ロルム県、コンピエンガ県ほか国土の大半を占める30以上の県 |
|---|---|
| レベル3 渡航中止勧告 |
上記を除く地域(首都ワガドゥグを含む) |
レベル4地域ではイスラム過激派組織による襲撃事件が頻発し多数が死亡、主要道路上では治安機関の車列への待ち伏せ攻撃も発生しています。首都ワガドゥグでは大規模なデモ・暴動は確認されていないものの、テロ組織の支配地域が首都圏に接近しつつあり、対テロ掃討作戦への報復を含めたテロの可能性が排除できないためレベル3が継続されています。
出典: 外務省 海外安全ホームページ「ブルキナファソ」危険情報(2026年4月20日発出・2026年7月15日確認)
テロ・紛争の実態
外務省によると、ブルキナファソは治安が不安定なマリ・ニジェールと国境を接し、テロ組織が自由に往来しています。首都ワガドゥグでも2016~2018年に外資系ホテル・レストランやフランス大使館を標的としたテロが連続発生し、外国人を含め多数の死傷者が出ました。2019年以降テロ勢力は南下し、発生範囲は年々拡大。2025年中のテロによる国内死者数は累計4,938人、国内避難民も200万人を超えています。国内で最も活発なのはアル・カーイダ系「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」で、国内のほぼ全域で活動し、軍・警察等の治安機関や地方村落への襲撃を繰り返しています。当初は越境者が中心だったテロリストも、現在はほとんどがブルキナファソ人になっているとされます。2024年以降は現政権に反対する村長・ジャーナリスト・司法当局者等を狙った誘拐事件も増加。現在のところ日本人・日本権益を標的とした脅威情報はありませんが、観光施設・イベント会場・ホテル・宗教施設等、警備の手薄な不特定多数が集まる場所が世界的にテロの標的になりやすい傾向にあるとして、外務省は継続した注意を呼びかけています。
出典: 外務省「ブルキナファソ」テロ・誘拐情勢(2026年5月15日更新)
防犯の基本
一般犯罪についての具体的な統計は公表されていませんが、外務省は在ブルキナファソ日本国大使館作成の「安全の手引き」を確認するよう案内しています。空港・軍事施設等の写真・動画撮影は禁止されており、薬物取引・違法就労・政治活動・銃器の所持にも注意が必要です。
出典: 外務省「ブルキナファソ」安全対策基礎データ・犯罪発生状況、防犯対策(2025年11月17日更新)
緊急時の連絡先 ― このページを保存しておいてください
| 在ブルキナファソ日本国大使館 | (国番号226)2537-6506 |
|---|
出典: 外務省「ブルキナファソ」安全対策基礎データ・緊急時の連絡先(2025年11月17日更新)
まとめ ― 覚えるのは2つだけ
- 首都ワガドゥグを含め渡航は止める:国土の大半がレベル4(退避勧告)、残る地域もレベル3(渡航中止勧告)です
- JNIM等のテロ組織の脅威を理解する:2025年の年間テロ死者は4,938人。日本人・日本権益を狙った脅威情報はないものの、不特定多数が集まる場所は標的になりやすいとされています
ブルキナファソは西アフリカでもテロの脅威が特に深刻な国のひとつです。外務省は目的を問わず危険地域への渡航中止を求めており、渡航予定がある場合は最新の危険情報を必ず確認してください。
本記事の内容はすべて各節に示した外務省の公開情報(2026年7月15日確認)に基づいています。危険情報は随時更新されるため、渡航前には必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。