ヨルダンの治安は危険?旅行者が知っておくべき現状と注意点

治安詳細画像

ペトラ遺跡や死海で人気の観光国ヨルダン。中東地域では比較的治安が安定した国とされますが、外務省は失業率の高まりを背景に犯罪発生件数が高い水準で推移していると指摘し、一部県には危険情報も発出しています。この記事は、外務省の一次情報だけを根拠に、ヨルダンの治安の「今」を整理したものです(記事内容の確認日: 2026年7月15日)。

この記事でわかること

  • ヨルダンの危険情報レベルとその背景
  • 銃器犯罪・性犯罪の実態と、ジェラシュ遺跡で起きたテロ事件
  • 空き巣・ひったくり対策と緊急連絡先
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外務省の危険情報(2026年6月25日発出)

レベル2 不要不急の渡航中止
ヨルダン全土が対象(マフラク県・ザルカ県は2026年6月に引下げ、他地域は継続)

2026年6月18日の米国・イラン間の戦闘終結等に関する覚書署名を踏まえ、マフラク県・ザルカ県の危険レベルが引き下げられましたが、全土でレベル2は継続しています。外務省は、軍事施設等に近づかない、遠くからであっても軍事施設等の写真・動画を撮影しないなど慎重な行動を求めています。

出典: 外務省 海外安全ホームページ「ヨルダン」危険情報(2026年6月25日発出・2026年7月15日確認)

犯罪の実情

ヨルダン公安総局によれば、2024年の犯罪総件数は23,982件と前年比+1,198件(+5.26%)増加しています。日本人の被害としては、空き巣、暴行、痴漢、投石、ジョギング中や観光地での強盗、タクシー運転手からの嫌がらせなどが報告されています。

銃器犯罪
銃器の所有は許可制ですが、無許可保有が広く出回っています。銃器による発砲事件は2024年中に1,730件発生。大学進学資格試験の結果発表後や選挙時に祝砲・威嚇射撃が行われ、流れ弾による負傷例もあります。
性犯罪
警察への被害届が出されないケースが多く、年間5,000~6,000件と言われています。声かけ・追従・身体接触等の性的いやがらせも多発し、邦人の被害も報告されています。
ジェラシュ遺跡テロ事件
2019年11月、アンマン北方の観光地ジェラシュのローマ遺跡で刃物を使用した無差別襲撃テロが発生し、外国人観光客4名を含む8名が負傷しました。

また2024年9月・2025年9月にはイスラエル・ヨルダン国境のアレンビー橋検問所で銃撃事件が発生。2024年11月にはアンマン市内で薬物常習者が警察官を銃撃し3名が負傷するなど、テロ・銃撃事件も断続的に起きています。

出典: 外務省「ヨルダン」安全対策基礎データ・犯罪発生状況(2026年4月22日更新)

防犯の基本

空き巣・強盗対策
特にアンマン市内のスウェイフィーヤ、シュメイサーニ、アブドゥーン、ウンム・ウゼイナ地区のビジネス街・高級住宅街で発生。窓やベランダのシャッターは夕方に下ろし、就寝時も常時施錠してください。侵入された形跡がある場合は絶対に一人で中に入らず、警察官の到着を待ってください。
ひったくり・路上強盗対策
ハンドバッグ等は車道の反対側に持ち、後方からゆっくり近づく車両に注意してください。遭った際は絶対に抵抗しないことが重要です。

出典: 外務省「ヨルダン」安全対策基礎データ・防犯対策(2026年4月22日更新)

知らないと危ないルール・タブー

祝事・イベントで盛り上がる場所への接近 ― 結婚式などの祝い事で祝砲として銃を上空発射する慣習があります。銃器が広く出回っているため、人が多く集まる場所には近づかないでください
性被害を自分のせいだと思うこと ― 外務省は「悪いのは加害者」とし、被害に遭った場合は在ヨルダン日本大使館へ相談を呼びかけています
個人情報・行動日程の口外 ― アパートの管理人や使用人が空き巣の手引きをしているケースが報告されています

出典: 外務省「ヨルダン」安全対策基礎データ・犯罪発生状況/防犯対策(2026年4月22日更新)

緊急時の連絡先 ― このページを保存しておいてください

在ヨルダン日本国大使館 (市外局番06)593-2005

出典: 外務省「ヨルダン」安全対策基礎データ・緊急時の連絡先(2026年4月22日更新)

まとめ ― 覚えるのは3つだけ

  1. レベル2の理由は中東情勢にある:軍事施設への接近・撮影は厳禁。今後も情勢変化に注意してください
  2. 銃器犯罪と性犯罪の多さを認識する:発砲事件は年間1,730件。性犯罪も年間5,000~6,000件と報告されています
  3. 911(警察・救急・消防共通、英語可)を保存:性被害に遭った場合は「悪いのは加害者」。在ヨルダン日本大使館に相談してください

ヨルダンはペトラ遺跡等で人気の観光国ですが、失業率上昇を背景に犯罪発生件数は高い水準で推移しています。外務省の具体的な統計とジェラシュ遺跡でのテロ事例を踏まえ、慎重な行動を心がけてください。

本記事の内容はすべて各節に示した外務省の公開情報(2026年7月15日確認)に基づいています。危険情報は随時更新されるため、渡航前には必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。