
シリアは現在、外務省が全土に最高レベルの危険情報「レベル4:退避勧告」を発出している国です。様々な勢力が入り乱れて衝突し多数の死傷者が発生している情勢下で、日本人ジャーナリストの死亡事件やISILによる人質殺害事件も起きています。この記事は、外務省の一次情報だけを根拠に、シリアの治安の「今」を整理したものです(記事内容の確認日: 2026年7月21日)。
この記事でわかること
- なぜシリア全土がレベル4(退避勧告)なのか
- 過去に発生した日本人の死亡・拘束事件
- 横行する国際ロマンス詐欺の手口と緊急連絡先
外務省の危険情報(2025年4月11日発出)
シリア全土が対象(継続)
シリアにおいては様々な勢力が入り乱れて衝突しており、多数の死傷者が発生しています。シリア危機を終結させるべく国際社会による努力が続けられていますが、依然としてシリア情勢が改善する見通しは立っていません。日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いており、在シリア日本国大使館臨時事務所は、現在、在レバノン日本国大使館内に移転しています。
出典: 外務省 海外安全ホームページ「シリア」危険情報(2025年4月11日発出・2026年7月21日確認)
日本人の被害状況等
2012年8月20日、シリア北部の都市アレッポにおいて取材中の邦人ジャーナリストが銃撃に巻き込まれて死亡する事件が発生しました。また2015年1月20日には、シリアで拘束されていた2人の日本人の映像がISILによりインターネット上に公開され、その後殺害されたとみられるテロ事件も発生しています。取材活動であっても現在のシリア情勢下では不測の事態に巻き込まれる可能性が高く非常に危険であり、フリーの報道関係者を含め渡航は止めるよう呼びかけられています。
出典: 外務省「シリア」安全対策基礎データ・日本人の被害状況等(2024年1月17日更新・2026年7月21日確認)
知っておくべき詐欺の手口 ― 国際ロマンス詐欺
シリアで活動していると主張する、実在しない医師・軍人・国連職員等になりすまし、Facebook、X(旧Twitter)、Instagram等のSNSやLINE等を通じて親密になった後、荷物の輸送費・日本への渡航費・契約解除金等の名目で高額送金を求める手口が多数確認されています。米軍関係者や国連職員が一般人に費用の支払いや立て替えを要求することは一切ありません。
出典: 外務省「シリア」安全対策基礎データ・一般犯罪(国際ロマンス詐欺)(2024年1月17日更新・2026年7月21日確認)
緊急時の連絡先
シリアへの渡航自体が止められていますが、既に滞在中の方・関係者向けに参考情報を掲載します。
| 在シリア大使館臨時事務所(在レバノン大使館内) | (国番号961)1-989751~3 |
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出典: 外務省「シリア」安全対策基礎データ・緊急時の連絡先(2024年1月17日更新・2026年7月21日確認)
まとめ ― 覚えるのは2つだけ
- どのような目的であれ渡航しない: 全土にレベル4(退避勧告)が発出されており、既に滞在中の場合は直ちに退避が求められています
- SNS経由の高額送金要求は詐欺と疑う: 実在しない医師・軍人・国連職員を装う国際ロマンス詐欺が多数確認されています
シリアは日本人の渡航自体が想定されていない国です。関係者・在留者は在レバノン大使館内の臨時事務所と密に連絡を取り、最新の情勢確認を続けることが何より重要です。
本記事の内容はすべて各節に示した外務省の公開情報(2026年7月21日確認)に基づいています。シリアの情勢は流動的で危険情報も随時更新されるため、必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。