「思っていたのと違った」「もっと調べてから行けばよかった」――世界的に有名な観光地ほど、そうした声が聞かれることがあります。SNSや写真で見た景色への期待値が上がりすぎていたり、混雑・天候・料金といった事前情報が不足していたりすることが背景にあるようです。ここでは、実際に「がっかりした」「後悔した」と言われることのある8つの観光地について、その理由と対策を紹介します。
①アンテロープキャニオン(アメリカ)― 期待外れと言われる理由
光の筋が差し込む幻想的な写真で知られますが、実際には「予約が取りにくい」「見たい時間帯のツアーが高い」「想像より通路が狭い」「天候で予定が変わりやすい」といった声があるようです。特にUpper Antelope Canyonは人気の時間帯からすぐ埋まってしまうとされています。
- 公式・正規ツアー会社の最新の空き状況や集合場所、天候によるキャンセル規定を事前に確認する
- UpperとLowerは通路の形状が異なるため(Upperは歩きやすく、Lowerは階段や狭さがある)、同じ感覚で選ばない
- スニーカーなど歩きやすい靴を選び、光の柱だけでなく岩肌の変化なども楽しむ視点を持つ
▶ 詳しくは:アンテロープキャニオンで後悔しないための注意点|予約・服装・周辺観光ガイド
②サントリーニ島(ギリシャ)― 期待外れと言われる理由
SNSで見る青いドームの教会は、実際には観光客で溢れ返っていることが多く、夕方の撮影スポットはカメラマンと観光客で身動きが取れないほどになることがあるようです。また、島の東側は普通の海岸線で、期待していた絶景が見られない場合もあると言われています。
- 宿泊エリアはカルデラビューが見える西側を選ぶ(フィラは利便性重視、イアはロマンティック重視)
- 滞在は最低3泊4日、可能であれば4泊5日を確保し、日帰りや1泊2日は避ける
- 落ち着いた写真を撮りたい場合は午前8時前の早朝がすすめられている。歩きやすい靴と水分補給も必須
▶ 詳しくは:サントリーニ島で後悔・がっかりする人の共通点|「つまらない」と言われる理由と対策
③ジャカルタ(インドネシア)― 期待外れと言われる理由
「ビジネス都市」として紹介されることが多く、観光地としての魅力が見えにくいとされています。国家記念塔(モナス)周辺だけを見て判断してしまい、多様な文化が混在する都市の魅力に気づかないまま終わってしまうケースがあるようです。
- 11月から3月の雨季は道路が冠水し移動に時間がかかるため、朝夕の通勤時間帯を避け、MRT(地下鉄)を活用する
- 流暢な日本語で近づく自称「現地ガイド」には注意し、不安な場合はホテルのコンシェルジュに相談する
- 親切を装って接近するスリの手口があるため、貴重品の管理に気をつける
▶ 詳しくは:ジャカルタ観光で絶対に避けるべき3つの罠と、現地人も知らない隠れスポット
④万里の長城(中国)― 期待外れと言われる理由
想定以上に石段が険しく、体力的な厳しさを感じる人がいるようです。平日でも多くの観光客が訪れ、週末は渋滞が発生することもあり、観光地価格で質の低い食事を提供する店舗があるという指摘もあります。
- 帰路は行きの1.5倍の時間を見込み、午前10時までに到着、午後2時には帰路につくスケジュールを組む
- 地元の人が使う地下鉄とバスを組み合わせたルートを利用すると渋滞回避につながるとされている
- 夏場は朝10時までに下山、冬場は滑り止め付きの靴を用意するなど季節に応じた準備をする
▶ 詳しくは:万里の長城で絶対にやってはいけない5つの失敗談|初心者が陥る罠と現地の真実
⑤バンドン(インドネシア)― 期待外れと言われる理由
「東のパリ」と呼ばれることがありますが、観光インフラが整っていない、英語が通じにくいといった課題があるようです。アールデコ建築は残っているものの維持管理が行き届いておらず、外観だけ見て終わってしまうこともあると言われています。
- 絶対に行くべき観光地というより、快適さより素の体験を優先できる人向けと期待値を調整する
- GojekやGrabなどの配車アプリを活用し、目的地はインドネシア語で表示して伝える
- 1日1,500円程度の予算(宿泊除く)を目安に、2〜3泊で主要スポットを回る計画を立てる
▶ 詳しくは:バンドンが「東のパリ」と呼ばれる理由は観光地としては完全に時代遅れだった
⑥ヒューストン(アメリカ)― 期待外れと言われる理由
ニューヨークのような摩天楼やサンフランシスコのような絵になる風景、ラスベガスのような派手さがないことから、米国の旅行雑誌で「全米で最も退屈な観光都市」と言われることがあるようです。
- 8月は気温40度、湿度95%になることがあるため訪問時期として避けたほうがよいとされる
- METRORail(路面電車)が便利で、駐車場は午後6時以降ほぼ無料になるため夕方以降の観光がお得
- ダウンタウン南西部の「サード・ワード地区」での夜間の一人歩きは避ける
▶ 詳しくは:ヒューストンが「全米で最も退屈な街」と言われる理由と、それでも私が4回も訪れてしまう隠れた魅力
⑦ナタドラビーチ(フィジー)― 期待外れと言われる理由
「完璧な楽園」というイメージとは裏腹に、北側の岩場付近では潮の流れが予想以上に速いことがあり、細かい砂浜も貝殻の破片で足を切ることがあるとされています。紫外線の強さも日本の約3倍と言われています。
- SPF50以上の日焼け止めと帽子、長袖のラッシュガードを用意する
- 飲料水、タオル、着替え、ビーチサンダルを必ず持参する
- 11時〜15時は混雑するため、早朝か夕方の訪問がすすめられている
▶ 詳しくは:フィジー・ナタドラビーチで私が体験した「楽園の落とし穴」と本当の魅力
⑧カンタベリー(イギリス)― 期待外れと言われる理由
カンタベリー大聖堂の入場料が大人一人£17(約3,400円)と、無料だと思っていた人には予想より高額に感じられることがあるようです。ただし料金には日本語対応の音声ガイドが含まれているとのことです。
- ロンドンから電車で約1時間30分、朝8時発なら9時30分に到着でき日帰り可能
- 商店街は平日17:30、土曜18:00に閉店するため、16時頃には駅へ向かう準備をする
- 外観と回廊の一部は無料見学が可能で、朝7時30分からの「モーニング・プレイヤー」は信者でなくても参加できる
▶ 詳しくは:カンタベリー観光で失敗する日本人が知らない『大聖堂の入場料が意外に高い』真実
まとめ|「がっかり」は準備で防げる
ここまで紹介してきた8つの観光地は、いずれも世界的に知られた名所である一方、事前の情報収集や心構え次第で満足度が大きく変わる場所でもあるようです。混雑する時間帯を避ける、季節や天候を考慮する、料金や所要時間を事前に把握しておく――そうした小さな準備の積み重ねが、「がっかり」を「行ってよかった」に変える鍵になるのではないでしょうか。
観光地選びに迷ったときは、こちらの記事も参考にしてみてください。