ラパス観光は高山病リスクが世界最高クラス|標高3,600mの首都へ行く前に知らないとやばい準備

ボリビアの事実上の首都ラパスは、標高約3,600mに位置する高地都市です。さらに玄関口となるエル・アルト国際空港はラパス市街よりも高い標高4,000m超の場所にあり、飛行機を降りた瞬間にはすでに富士山の頂上(約3,776m)を超える高度に立っていることになります。旅の最初の一歩から高地の環境に身を置くことになるため、事前の心構えと準備が快適な滞在につながると言われています。この記事では、ラパスを訪れる前に知っておきたい高山病対策の基礎知識と、準備しておきたい持ち物についてまとめます。

ラパスの標高と「空港が街より高い」という特殊事情

ラパスは、ボリビアの憲法上の首都はスクレとされているものの、政府機関の多くが置かれ、事実上の首都機能を担っている都市です。市街地の標高は約3,600mとされ、世界の主要都市の中でも屈指の高地に位置しています。

ラパス観光でまず知っておきたいのが、玄関口となるエル・アルト国際空港の特殊な立地です。この空港は標高4,000mを超える高台にあり、ラパスの市街地よりもさらに高い場所にあります。つまり、飛行機を降りた時点ですでに富士山頂よりも高い標高に到達していることになり、そこから市街地へ向かって「下る」形でアクセスする構造になっています。多くの高地都市では市街地に到着してから徐々に標高を上げていくイメージを持たれがちですが、ラパスの場合は逆に、到着直後が最も標高の高いタイミングだという点は見落とされやすいポイントです。

この特殊な構造のため、飛行機を降りてからホテルに到着するまでのわずかな時間帯から、すでに体への負担を意識しておく必要があると言われています。空港内での移動や荷物の受け取りなども、できるだけ慌てずゆっくり行うよう心がけると良いとされています。

ウユニ塩湖ツアーとの関係

ラパスは、世界的に知られる絶景スポットであるウユニ塩湖への旅程においても、経由地として利用されることが多い都市です。ラパスからウユニへは国内線やバスなどで移動するルートが一般的とされていますが、ここで油断できないのが、ウユニ塩湖自体も標高約3,700mの高地にあるという点です。

「ラパスで高地に体を慣らしたから、ウユニも大丈夫だろう」と考えてしまいがちですが、ウユニもラパスとほぼ同水準、あるいはそれ以上の標高にあります。ラパス滞在中に体調に違和感があった場合は、無理にウユニへの移動を急がず、体調の様子を見ながら旅程を調整することが安心につながると言われています。ラパスとウユニを組み合わせた旅程を検討している場合は、両都市とも高地であることを前提に、余裕のあるスケジュールを組んでおくことが勧められています。

行く前に知らないとやばい5つの準備

ラパス到着前後に意識しておきたいポイントを5つにまとめました。症状の出方には個人差があるとされているため、あくまで一般的な心がけとして参考にしてください。

1. 到着日はゆったり過ごす

到着した日からアクティブに動き回るのではなく、ホテルで体を休める時間を長めに取る旅行者が多いようです。到着当日は観光の予定を詰め込みすぎず、余裕を持ったスケジュールにしておくことが安心につながると言われています。

2. 水分をこまめに、アルコールは控えめに

高地では水分を意識的にこまめに摂ることが勧められています。一方でアルコールは体への負担になりやすいとされ、到着直後は控えめにしておく旅行者が多いようです。

3. 食事は消化に負担をかけすぎない量に

到着直後は胃腸の働きが普段と違うと感じる方もいるようです。脂っこい食事や食べ過ぎを避け、軽めの食事から様子を見る、という過ごし方が紹介されることが多いです。

4. 移動計画には余裕を持たせる

体調が万全でない場合に備えて、移動日や観光の予定には余裕を持たせておくと安心だと言われています。特にウユニ塩湖など、さらに移動を伴う旅程を組む場合は、詰め込みすぎないスケジュールにしておく旅行者が多いようです。

5. 不安がある方は渡航前に医師へ相談する

持病のある方や高地での体調に不安がある方は、渡航前にかかりつけ医や渡航外来などで相談しておくことが勧められています。高山病に関する薬剤も存在しますが、使用には医師の処方・相談が必要であり、効果や適否は個人の状態によって異なります。自己判断での使用は避け、必ず専門家に相談したうえで検討してください。妊娠中の方や持病を抱えている方は特に、旅行会社やツアー会社にも事前に相談しておくと、当日の対応がスムーズになるとも言われています。

持ち物チェックリスト

ラパス滞在に向けて準備しておきたい持ち物を、必須のものとあると安心なものに分けて紹介します。

必須

  • 常備薬(普段服用しているもの)
  • 水分補給用のマイボトルや飲料水
  • 防寒着(朝晩の気温差に対応できるもの)
  • 日焼け止め・サングラス(標高が高く紫外線が強いとされています)
  • 海外旅行保険の加入証明

あると安心

  • 使い捨てカイロなど簡易的な防寒グッズ
  • 体調メモ用のノートやアプリ(食事・睡眠・体調の記録用)
  • のど飴やリップクリームなど乾燥対策グッズ
  • 軽めの間食(到着直後に食欲が出ない場合に備えて)
  • 宿泊先やツアー会社の緊急連絡先を控えたメモ

現地での注意

ラパスは「坂の街」とも呼ばれ、市街地全体が谷に沿うような起伏の多い地形になっています。旧市街や中心部を歩く際には、坂道や階段が多いため、普段よりペースを落として無理のない範囲で行動することが大切だと言われています。

移動の負担を減らす選択肢として知られているのが、市内を結ぶロープウェイ「ミ・テレフェリコ」です。徒歩や車での移動が難しい高低差のあるエリアを結ぶ公共交通機関として整備されており、坂道の上り下りによる体力消耗を抑えたい場合の移動手段の一つとして紹介されることがあります。ただし利用にあたっては、その時々の運行状況や安全面の情報を現地で確認しておくことが望ましいとされています。

体調に違和感を覚えた場合は、無理をせず休むことが大切だとされています。症状の感じ方には個人差があるため、少しでも不安を感じたら早めに宿泊先のスタッフやツアー会社に相談し、必要であれば医療機関を受診することも検討してください。

渡航前の情報収集としては、外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所FORTHなど、公的機関が提供する最新情報を確認しておくと安心です。現地の医療事情や治安情報は変化することもあるため、出発直前にも改めて目を通しておくとよいでしょう。

まとめ

ラパスは標高約3,600mの高地都市であり、玄関口のエル・アルト国際空港はさらに標高4,000mを超える場所にあります。飛行機を降りた瞬間から富士山頂を超える高度に身を置くことになるという点は、旅行計画を立てるうえで意外と見落とされがちなポイントです。到着直後の過ごし方や水分・食事への配慮、余裕を持った移動計画など、事前にできる準備を押さえておくことで、より安心してラパス観光やウユニ塩湖ツアーを楽しめるのではないでしょうか。症状の出方には個人差がありますので、持病のある方や不安のある方は、渡航前に必ず医師に相談してください。

高地・高山病対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。

参考情報: 外務省海外安全ホームページ / 厚生労働省検疫所FORTH