クスコ観光は高山病対策が必須|標高3,400mの街へ行く前に知らないとやばい準備と持ち物

ペルー南部の街クスコは、標高約3,400mに位置する高地都市です。これは富士山の九合目付近に近い高さで、平地から到着した直後は誰でも体への負担を感じやすい環境だと言われています。マチュピチュ観光の玄関口として多くの旅行者が訪れる街ですが、到着してすぐの過ごし方次第で、その後の旅程の快適さが大きく変わってくるようです。この記事では、クスコを訪れる前に知っておきたい高山病対策の基礎知識と、準備しておきたい持ち物についてまとめます。

クスコの標高と高山病の基礎知識

クスコの標高は約3,400mとされています。日本国内で気軽に到達できる高さではないため、事前にイメージしづらいかもしれませんが、富士山でいえば九合目に近い高度にいきなり降り立つようなものだとイメージすると分かりやすいでしょう。

ここで意外に見落とされがちなのが、マチュピチュ遺跡そのものの標高です。マチュピチュの標高は約2,430mで、実はクスコよりも1,000m近く低い位置にあります。「クスコで体を慣らしてからマチュピチュへ向かう」というイメージを持つ方も多いようですが、実際にはクスコの方が高地であり、体感的な負担が大きいのはクスコ滞在中であることが多いと言われています。この標高差を知っておくだけでも、旅程の組み方に対する考え方が変わってくるのではないでしょうか。

また、リマなど海抜の低い都市を経由してクスコへ入るルートを取る旅行者が多いようです。標高差が大きい移動になるため、フライトの前後でどのように過ごすかが体調に影響しやすいポイントとして意識されています。空港から市街地へ移動する短い時間の中でも、階段の上り下りなどはできるだけゆっくり行うよう心がけると良いと言われています。

「高地に慣れてから、さらに標高の高い場所へ向かう」というのが一般的な体の慣らし方の考え方ですが、クスコからマチュピチュへ向かう場合はこの逆で、標高が下がる方向への移動になります。この点を理解しておくと、「マチュピチュ観光の前にクスコでしっかり体調を整えておく」という計画の立て方の意味がより実感しやすくなるのではないでしょうか。

行く前に知らないとやばい5つの準備

クスコ到着前後に意識しておきたいポイントを5つにまとめました。症状の出方には個人差があるとされているため、あくまで一般的な心がけとして参考にしてください。

1. 到着日はゆったり過ごす

到着した日からアクティブに動き回るのではなく、ホテルで体を休める時間を長めに取る旅行者が多いようです。到着当日は観光の予定を詰め込みすぎず、余裕を持ったスケジュールにしておくことが安心につながると言われています。

2. 水分をこまめに、アルコールは控えめに

高地では水分を意識的にこまめに摂ることが勧められています。一方でアルコールは体への負担になりやすいとされ、到着直後は控えめにしておく旅行者が多いようです。

3. 食事は消化に負担をかけすぎない量に

到着直後は胃腸の働きが普段と違うと感じる方もいるようです。脂っこい食事や食べ過ぎを避け、軽めの食事から様子を見る、という過ごし方が紹介されることが多いです。

4. 移動計画には余裕を持たせる

体調が万全でない場合に備えて、移動日や観光の予定には余裕を持たせておくと安心だと言われています。特にマチュピチュへ向かう前後は、詰め込みすぎないスケジュールを組む旅行者が多いようです。

5. 不安がある方は渡航前に医師へ相談する

持病のある方や高地での体調に不安がある方は、渡航前にかかりつけ医や渡航外来などで相談しておくことが勧められています。高山病に関する薬剤も存在しますが、使用には医師の処方・相談が必要であり、効果や適否は個人の状態によって異なります。自己判断での使用は避け、必ず専門家に相談したうえで検討してください。妊娠中の方や持病を抱えている方は特に、旅行会社やツアー会社にも事前に相談しておくと、当日の対応がスムーズになるとも言われています。

持ち物チェックリスト

クスコ滞在に向けて準備しておきたい持ち物を、必須のものとあると安心なものに分けて紹介します。

必須

  • 常備薬(普段服用しているもの)
  • 水分補給用のマイボトルや飲料水
  • 防寒着(朝晩の気温差に対応できるもの)
  • 日焼け止め・サングラス(標高が高く紫外線が強いとされています)
  • 海外旅行保険の加入証明

あると安心

  • 使い捨てカイロなど簡易的な防寒グッズ
  • 体調メモ用のノートやアプリ(食事・睡眠・体調の記録用)
  • のど飴やリップクリームなど乾燥対策グッズ
  • 軽めの間食(到着直後に食欲が出ない場合に備えて)
  • 宿泊先やツアー会社の緊急連絡先を控えたメモ

現地に着いてからの注意

クスコに到着してからは、とにかくゆっくり歩くことが基本だと言われています。階段の上り下りや坂道の多い旧市街では、普段よりペースを落として行動する旅行者が多いようです。

体調に違和感を覚えた場合は、無理をせず休むことが大切だとされています。症状の感じ方には個人差があるため、少しでも不安を感じたら早めに宿泊先のスタッフやツアー会社に相談し、必要であれば医療機関を受診することも検討してください。

選択肢の一つとして、クスコよりも標高の低い「聖なる谷」エリア(オリャンタイタンボなど)に滞在先を移し、そこから観光を進める旅程を組む旅行者もいるようです。標高差を利用して体への負担を減らす工夫として紹介されることがあります。マチュピチュ観光の前後にこのエリアで一泊するプランを組む旅行者も多いようで、結果的に無理のないスケジュールにつながっているという声もあるようです。

市内観光では、坂道や石畳の道が多い旧市街を歩く機会が多くなります。荷物は必要最低限にまとめ、両手が空く形のバッグを選んでおくと、無理のない歩き方がしやすいとも言われています。

渡航前の情報収集としては、外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所FORTHなど、公的機関が提供する最新情報を確認しておくと安心です。現地の医療事情や治安情報は変化することもあるため、出発直前にも改めて目を通しておくとよいでしょう。

まとめ

クスコは標高約3,400mの高地都市であり、マチュピチュよりも高い場所に位置しているという点は、旅行計画を立てるうえで意外と見落とされがちなポイントです。到着直後の過ごし方や水分・食事への配慮、余裕を持った移動計画など、事前にできる準備を押さえておくことで、より安心してクスコ観光やマチュピチュ観光を楽しめるのではないでしょうか。症状の出方には個人差がありますので、持病のある方や不安のある方は、渡航前に必ず医師に相談してください。

高地・高山病対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。

参考情報: 外務省海外安全ホームページ / 厚生労働省検疫所FORTH