グアム旅行の総額は、航空券本体だけでは決まりません。燃油サーチャージ・宿泊費・現地の税金・渡航認証費用まで含めて、初めて実際にかかる金額が見えてきます。特に2026年7〜8月発券分は燃油サーチャージが往復45,000円かかり、費用への影響が小さくありません。本記事では費用の内訳を一つずつ確認し、結局いくら見ておけばよいのかを整理します。
グアム旅行の費用は何で決まるのか
グアム旅行の総額は、航空券本体・燃油サーチャージ・宿泊費・現地諸税・渡航認証費用の5つの合計で決まります。このうち動かしにくいものと、工夫次第で下げられるものが混在しています。
| 費目 | 内容 |
|---|---|
| 航空券本体 | 時期や座席クラスで変動するため本記事では扱いません |
| 燃油サーチャージ | 2026年7〜8月購入分は片道22,500円、往復45,000円(日本-グアム) |
| 宿泊費+ホテル宿泊税 | 室料に対し11%が上乗せされる |
| 事業総収入税 | 5%。飲食や買い物の価格に転嫁される |
| 渡航認証 | G-CNMI ETAなら無料、ESTAなら有料 |
では、このうち最も動かしにくい費目である燃油サーチャージについて、次で詳しく見ていきます。
燃油サーチャージだけで往復45,000円かかる
2026年7月1日〜8月31日購入分は、日本-グアム間の燃油サーチャージが1区間片道22,500円、往復で45,000円かかります。これは航空券本体とは別に確実に発生する費用です。
ANA公式によると、この金額は中東情勢を踏まえた日本政府の緊急的激変緩和措置による燃料補助を反映した、軽減後の運賃額とされています。他方面と比べるとグアムは低めの水準です。
| 方面 | 燃油サーチャージ(片道) |
|---|---|
| 韓国 | 7,400円 |
| 東アジア(韓国除く) | 15,400円 |
| グアム・ベトナム・フィリピン・パラオ・モンゴル | 22,500円 |
| タイ・シンガポール等 | 33,500円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 40,400円 |
| 欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア | 65,000円 |
出典: ANA公式 燃油特別付加運賃について/確認日 2026-08-10
燃油サーチャージは、まず避けられない固定費です。一方で、ほとんどの人が払わずに済む費用もあります。それが渡航認証です。では、実際にいくらかかるのでしょうか。
渡航認証は無料で済ませられる
観光目的で45日以内の滞在なら、G-CNMI ETAで入国要件を満たせます。費用はかかりません。有料のESTAは、グアムだけの観光であれば不要です。
日本国籍者がグアムに入国するには、旅券と電子税関申告書「EDF」に加え、次のいずれかが必要です。
- 米国査証:90日以上の滞在や公務など向け
- ESTA:有料。90日以内の滞在に対応し、有効期間は承認から2年またはパスポート有効期限の早い方
- G-CNMI ETA:無料。1回の入国につき最長45日、有効期間は承認から2年またはパスポート有効期限の早い方
申請の期限は「渡航認証」と「EDF」で違う
この2つは申請できる時期が別物です。混同すると、出発直前に慌てることになります。
- G-CNMI ETA・ESTA:搭乗の7日前までの申請が推奨され、遅くとも5日前までに取得するよう案内されています
- EDF(電子税関申告書):無料。グアム到着の72時間前から申請できます
つまり渡航認証は早め、EDFは直前という順番になります。旅行の予約が決まった時点で、まずETAを取ってしまうのが安全です。
紙の書類はすでに廃止されている
以前使われていた紙の「I-736」は、2024年11月29日をもって廃止されました。税関申告書についても、2025年2月4日以降は原則として電子版のみが有効です。
古い旅行記事には紙の書式を前提にした説明が残っています。手元の情報が新しいかどうかは、必ず確認してください。
| 項目 | ESTA | G-CNMI ETA |
|---|---|---|
| 費用 | 有料 | 無料 |
| 滞在可能日数 | 90日以内 | 1回の入国につき最長45日 |
| 有効期間 | 承認から2年またはパスポート有効期限の早い方 | 同左 |
出典: グアム政府観光局 グアムへの入国、外務省 海外安全ホームページ グアム/確認日 2026-08-10
渡航認証の費用は、このように実質ゼロにできます。一方で、現地では表示価格に税金が乗ってきます。その仕組みを次で見ていきます。
表示価格に乗る税金を見落とさない

グアムには日本のような小売売上税はありません。ただし宿泊にはホテル宿泊税11%、事業者には事業総収入税5%が課され、実質的に価格へ転嫁されています。
- ホテル宿泊税:室料の11%。登録済みのB&Bは4%
- 事業総収入税:5%。2018年6月1日に4%から引き上げられた
- 小売売上税:グアムには存在しない
実額で見てみます。仮に1泊の室料が20,000円だとします。ホテル宿泊税は20,000円×0.11=2,200円です。税込では22,200円になる計算です。
3泊なら宿泊税だけで6,600円になります。予約サイトの表示額を4人分・3泊で積むと、差は無視できない大きさになります。
出典: Guam Code Annotated Title 11, Division 2, Chapter 30/確認日 2026-08-10
税金は現地での支払い時に乗ってきます。そして、その支払いに使う外貨そのものにもコストがかかります。次は為替を見ていきます。
現地でスマホをそのまま使うと通信費が読めません。日本にいるうちにeSIMを用意しておくと、費用を固定できます。
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両替と決済で目減りする分

2026年8月10日時点の米ドルは、三菱UFJ銀行の公表相場でTTS158.98円・TTB156.98円です。この差が両替コストとして旅行者の負担になります。
TTS・TTB・仲値の違い
- TTS(158.98円):銀行が客に外貨を売る相場。円をドルに替えるときに使われる、旅行者に不利な側です
- TTB(156.98円):銀行が外貨を買い取る相場。余ったドルを円に戻すときに使われます
- 仲値・TTM(およそ158円):TTSとTTBの中間。手数料を含まない基準の値です
出典: 三菱UFJ銀行公表相場/確認日 2026-08-10
為替コストは両替方法によっても変わります。次に費用全体を下げる工夫を整理します。
費用を下げる順番
効果が大きい順に、まず燃油サーチャージが安い発券月を選び、次に渡航認証をG-CNMI ETAにして無料にし、両替は差の小さい方法を選ぶという順番が効率的です。
- 発券月を選ぶ:燃油サーチャージは購入時期で決まる。2026年9・10月発券分は値下げの方針と報じられているが、具体額は国土交通省と調整中
- 渡航認証はG-CNMI ETAにする:ESTAではなくG-CNMI ETAを選べば無料になる
- 両替方法を比較する:TTSとTTBの差が小さい手段を選ぶ
出典: livedoor NEWS 燃油サーチャージ関連報道/確認日 2026-08-10
ここまでで費用の全体像がそろいました。最後に、読者から多い疑問を整理します。
よくある質問
グアム旅行の燃油サーチャージはいつまで今の金額ですか
2026年7月1日〜8月31日購入分が対象です。9・10月発券分は値下げの方針と報じられていますが、具体額はまだ確定していません。
ESTAとG-CNMI ETA、どちらを申請すればよいですか
グアムのみに45日以内の観光で行くなら、無料のG-CNMI ETAで足ります。ESTAは米国本土を含む渡航や90日を超える滞在で検討します。
EDF(電子税関申告書)はいつ申請すればよいですか
グアム到着の72時間前から申請できます。搭乗7日前までの申請が推奨され、遅くとも5日前までの取得が求められます。
グアムのホテル代には税金がどれくらい上乗せされますか
室料の11%がホテル宿泊税として上乗せされます。登録済みのB&Bは4%です。これとは別に事業総収入税5%も価格に反映されています。
グアムの治安情報は出ていますか
外務省海外安全ホームページによると、2026年8月10日時点でグアムには危険情報・感染症危険情報とも出ていません。ただし渡航前には必ず最新の状況を確認してください。
出典: 外務省 海外安全ホームページ グアム/確認日 2026-08-10
まとめ:数字が確定している費目から押さえる
グアム旅行の費用は、相場の話から入ると輪郭がぼやけます。まず金額が確定している費目から積み上げるほうが、総額は早く見えてきます。
- 燃油サーチャージ:2026年7〜8月購入分は往復45,000円。購入する月で決まる
- 渡航認証:45日以内の観光ならG-CNMI ETAで無料。EDFも無料
- ホテル宿泊税:室料の11%。予約サイトの表示額とは別に効いてくる
- 事業総収入税:5%。飲食や買い物の価格に転嫁されている
- 為替コスト:TTSとTTBの差が両替のたびに乗る
この5つを先に確定させると、残りは航空券本体と宿泊費だけになります。あとは時期を選ぶだけで、総額は思ったより動かせます。
逆に言えば、燃油サーチャージと税を数えずに立てた予算は、必ず足りなくなります。予約する前に、この記事の数字をもう一度あててみてください。