出発前の興奮と準備で頭がパンク状態
モンサンミッシェル行きを決めた時の興奮は今でも覚えています。あの有名な修道院が海に浮かぶ姿を見られると思うと、夜も眠れませんでした。
パリから日帰りで行くか、現地に泊まるか散々悩んだ結果、現地の宿を予約。朝早くから夜遅くまでじっくり観光したかったからです。
事前に調べた情報では、干潮時に歩いて島まで行けることが最大の見どころ。潮の満ち引きの時間表をスクリーンショットで保存し、準備万端で出発しました。
到着初日:想像以上の美しさに言葉を失う
パリからバスで約4時間、ついにモンサンミッシェルが見えた瞬間は鳥肌が立ちました。写真で見るのと実物では迫力が全然違います。
最初に驚いた現実的な問題
着いてまず困ったのが駐車場の位置。モンサンミッシェル本体から約2キロ離れた場所にあり、そこから無料シャトルバスで移動する必要があります。
重要ポイント:シャトルバスは朝7時30分から夜中1時まで運行していますが、混雑時は30分以上待つこともあります。時間に余裕を持って移動しましょう。
修道院内部で体感した圧倒的な歴史の重み
島に着いてまず向かったのが修道院。入場料は大人11ユーロですが、絶対に入るべきです。
見逃せない修道院のハイライト
- 西のテラス:ここからの景色は息をのむ美しさ
- 食堂:修道士たちが実際に使っていた神聖な空間
- 回廊:アーチが連なる幻想的な雰囲気
修道院内は一方通行のルートになっているので、戻ることができません。気になる場所があったら、その場でしっかり見学することが大切です。
絶対食べるべき名物料理との出会い
**プレ・サレ(塩草羊)**は必食グルメ
モンサンミッシェル周辺の塩分を含んだ草を食べて育った羊の肉は、他では味わえない特別な風味があります。値段は高めですが、ここでしか食べられない価値があります。
**オムレツ**も有名だが要注意
名物のふわふわオムレツは確かに有名ですが、正直なところ値段が観光地価格で驚きます。一人前30ユーロ以上することも。味は普通のオムレツなので、期待しすぎない方が良いでしょう。
最大の失敗:干潮時間を完全に読み間違えた
事前調査が甘すぎた結果
ここで大きな失敗をしました。干潮時間を調べていたつもりが、実は前日の時間を見ていたのです。当日の正しい干潮時間に気づいたのは、すでに満潮が始まってからでした。
島の周りを歩いて一周できると楽しみにしていたのに、水位が高くて途中で引き返すことに。これは本当に悔しかったです。
**潮時表の確認方法**
公式サイトやビジターセンターで、必ず当日の正確な潮時表を確認してください。干潮時刻の前後2時間が歩きやすい時間帯です。
夜のライトアップで感動が復活
失敗で落ち込んでいましたが、夜のライトアップで気持ちが一気に上がりました。昼間とは全く違う、幻想的な美しさです。
夏季(7月〜8月)は夜11時まで、冬季は夜7時までライトアップされています。必ず見てください。
知られていない穴場スポットを発見
対岸の展望台が最高の撮影ポイント
多くの人が見逃しているのが、対岸にある展望台です。シャトルバス乗り場の近くから歩いて15分ほどで到着できます。
ここからのモンサンミッシェルの眺めは、正面からの写真とは全く違う角度で撮影できるため、インスタ映えも抜群です。
帰路で気づいた本当の価値
失敗も含めて得られた経験
干潮を見逃した失敗はありましたが、それでもモンサンミッシェルの魅力は十分すぎるほど感じられました。
むしろ失敗があったからこそ、次回への楽しみも残せたと前向きに考えています。
これから行く人への実践的アドバイス
**絶対に準備すべきこと**
- 当日の正確な潮時表を確認
- 歩きやすい靴は必須(石畳で滑りやすい)
- 現金を多めに準備(カード使えない店もある)
- 日焼け止めと帽子(遮るものがない)
**時間配分の目安**
- 修道院見学:2時間
- 島内散策:1時間
- 食事:1時間
- 対岸展望台:30分
最低でも半日、できれば丸一日かけてゆっくり楽しむことをおすすめします。
モンサンミッシェルが教えてくれたもの
計画通りにいかないこともありましたが、それも含めて旅の醍醐味だと実感しました。完璧を求めすぎず、その場その場で感動できる心の余裕が大切だと学びました。
フランス旅行の中でも特に印象深い場所となったモンサンミッシェル。失敗談も含めて、これから行く方の参考になれば嬉しいです。