モスクワ観光で絶対に避けるべき5つの罠と、現地で本当に感動した意外な穴場スポット

「赤の広場だけ見て帰る」は本当にもったいない!

赤の広場と聖ワシリイ大聖堂の美しい景色

モスクワと聞くと、多くの人が思い浮かべるのは赤の広場クレムリンでしょう。確かにこれらは必見スポットですが、実はモスクワの魅力はここだけではありません。私が初めてモスクワを訪れた時、赤の広場の壮大さに圧倒されましたが、本当の感動は意外な場所で待っていました。

赤の広場は朝の8時頃が最も美しく、観光客も少なめです。聖ワシリイ大聖堂の入場料は1000ルーブル(約1500円)で、内部の壁画は息をのむ美しさ。ただし、階段が非常に狭いので、混雑時は30分以上待つこともあります。

地下鉄駅が美術館?知る人ぞ知るモスクワの隠れた名所

豪華な装飾が施されたモスクワ地下鉄の駅構内

ここからが本題です。モスクワで最も見落とされがちなのが地下鉄の駅なんです。特にコムソモーリスカヤ駅マヤコフスカヤ駅は、まさに地下宮殿。シャンデリア、大理石の柱、天井のモザイク画など、どの美術館よりも豪華です。

地下鉄の1回券は62ルーブル(約90円)と格安。私が現地で聞いた話では、スターリン時代に「人民の宮殿」として建設されたため、これほど贅沢な装飾が施されているのだとか。平日の朝夕は通勤ラッシュで大混雑しますが、午前10時~午後3時頃なら写真撮影も可能です。

絶対に乗ってはいけない時間帯とは?

平日の朝7時~9時、夕方17時~19時の地下鉄は、日本の満員電車以上の混雑です。観光客が大きなバッグを持って乗ると、確実に白い目で見られます。この時間帯は避けて、ゆっくりと駅の美しさを堪能しましょう。

現地の人だけが知っている絶品グルメスポット

観光地周辺のレストランは正直、味も値段もイマイチです。現地で出会ったロシア人家族に教えてもらったアルバート通りから少し外れた小さな家庭料理店「バブシュカ」では、本物のボルシチが500ルーブル(約750円)で味わえます。

特におすすめはビーフストロガノフ。日本で食べるものとは全く違う、クリーミーで深い味わいに感動しました。営業時間は11時~22時で、英語メニューはありませんが、店員さんがとても親切に説明してくれます。

高級デパートの地下で見つけた意外な掘り出し物

グム百貨店の地下には、地元の人向けの食材売り場があります。ここで売られているロシアンチョコレートは、観光地の半額以下。特に「アリョンカ」というブランドは1個50ルーブル(約75円)で、日本では手に入らない本格的な味です。

これだけは気をつけて!モスクワ観光の落とし穴

観光中に実際に遭遇したトラブルをお話しします。まず、写真撮影禁止の場所が想像以上に多いこと。クレムリン内部はもちろん、地下鉄の一部区間、政府関連施設周辺では厳しく制限されています。

また、冬季(11月~3月)は日照時間が極端に短く、午後4時には暗くなり始めます。観光は午前10時~午後3時に集中させるのが賢明です。気温はマイナス20度以下になることも珍しくないので、防寒対策は万全に。

言葉の壁をどう乗り越える?

英語が通じる場所は限られています。しかし、Google翻訳のカメラ機能とオフライン翻訳をダウンロードしておけば、メニューや案内板の読み取りが可能です。「スパシーバ(ありがとう)」「イズヴィニーチェ(すみません)」の2つの言葉を覚えるだけで、現地の人の対応が格段に良くなります。

忘れられない夜景スポットと帰国後も続く余韻

最後に、私が最も感動した瞬間をお話しします。雀が丘から見下ろすモスクワの夜景は、まさに絶景。特に冬の澄んだ空気の中で見るライトアップされた街並みは、写真では伝わらない美しさです。

アクセスはソコルニチェスカヤ線のヴォロビョーヴイ・ゴールィ駅から徒歩10分。入場は無料で、24時間開放されています。ただし、夜間は非常に寒いので、防寒着は必須です。

モスクワは一度訪れただけでは語り尽くせない奥深さがあります。表面的な観光地巡りでは味わえない、この街の本当の魅力を発見できたとき、きっとあなたもモスクワの虜になっているはずです。