シャンチン・ベイ ゴルフって本当にお得なの?
マレーシアのペナン島にあるシャンチン・ベイ ゴルフクラブ。この名前を聞いて「高級そう…」と身構える人も多いでしょう。でも実は、平日なら驚くほどリーズナブルにプレーできる穴場なんです。私が初めて訪れた時も、料金表を見て「本当にこの値段?」と二度見してしまいました。
シャンチン・ベイ ゴルフクラブは、ペナン島北部のバトゥ・フェリンギエリアに位置する18ホールのチャンピオンシップコースです。ペナン国際空港からは車で約45分、ジョージタウンからでも1時間程度でアクセス可能。立地の良さも魅力の一つですね。
平日と休日の料金格差に驚愕した話
ここで衝撃の事実をお伝えしましょう。平日のグリーンフィーは約150リンギット(約4,500円)程度なのに対し、土日祝日は一気に250リンギット以上に跳ね上がります。なんと1.5倍以上の価格差!
私が平日にプレーした時、同伴者が「日本の格安ゴルフ場より安いじゃないか」と驚いていました。確かに、この料金でこのクオリティのコースをプレーできるなんて信じられませんよね。ただし、カートフィーやキャディフィーは別途必要なので、トータルで200リンギット前後は見積もっておきましょう。
営業時間は朝6時30分から夕方6時頃まで。早朝スタートすれば涼しい時間帯にラウンドできるので、マレーシアの暑さが苦手な方にもおすすめです。
コース設計の巧妙な罠?戦略性の高さに要注意
シャンチン・ベイ ゴルフの真の魅力は、その戦略性の高さにあります。一見フラットに見えるホールでも、実は絶妙な起伏やバンカーの配置によって、思考を要求される設計になっているんです。
特に印象的だったのが13番ホール。パー4の比較的短いホールなのですが、グリーン手前の池とバンカーの配置が絶妙で、番手選択を間違えると確実にトラブルに巻き込まれます。私も初回プレー時、安易にウェッジで攻めて池ポチャという苦い経験をしました。
コース全体を通して感じるのは、飛距離よりも正確性を重視した設計だということ。パワープレーヤーよりも、コースマネジメントが得意なゴルファーの方が良いスコアを出せるコースです。
キャディさんの質が想像以上に高い理由
東南アジアのゴルフ場といえばキャディ付きが一般的ですが、シャンチン・ベイのキャディさんの質は特筆すべきレベルです。単なるクラブ持ちではなく、コース攻略のアドバイスから風向きの読みまで、本格的なサポートをしてくれます。
私が担当してもらったキャディさんは、なんとこのコースで10年以上働いているベテランでした。「このピンポジションなら右サイドから攻めた方が良い」「今日は風が強いから番手を一つ上げて」など、的確なアドバイスのおかげでスコアが5打は縮まったと思います。
キャディフィーは18ホールで約30リンギット程度。チップを含めても50リンギット以内で収まるので、絶対に付けることをおすすめします。言語は英語と中国語が中心ですが、簡単な日本語を話せるキャディさんもいるんですよ。
クラブハウスの意外な充実ぶりと隠れメニュー
プレー後のお楽しみといえばクラブハウスでの食事。シャンチン・ベイのクラブハウスレストランは、一般的なゴルフ場の食事という概念を覆すクオリティです。
特におすすめなのがペナン名物のアッサムフィッシュカレー。メニューには載っていない隠れメニューなのですが、事前にオーダーしておけばシェフが特別に作ってくれます。スパイシーでありながらマイルドな味わいで、ゴルフ疲れの体に染み渡る美味しさでした。
通常メニューでは、ナシレマやミーゴレンなどのローカル料理が1品15〜25リンギット程度。ビールも1本10リンギット以下とリーズナブルです。プロショップも充実しており、PINGやタイトリストなどの有名ブランドクラブも取り揃えています。
シャワー設備も清潔で、タオルやアメニティも完備。ロッカーは一日50リンギットでレンタル可能ですが、貴重品は必ずロッカーに預けることをおすすめします。
アクセス時の落とし穴と賢い移動方法
ペナン島内でのアクセスは意外と複雑です。タクシーを使う場合、ジョージタウンから片道約60リンギット程度が相場ですが、帰りのタクシー確保が問題になることがあります。私が初回訪問時に経験したのですが、プレー終了後にタクシーが捕まらず、クラブハウスのスタッフに手配をお願いする羽目になりました。
レンタカー利用が最も確実で、一日約100リンギットで借りられます。ペナン島の道路は比較的整備されており、右側通行に注意すれば日本人でも運転しやすい環境です。駐車場は無料で、十分なスペースが確保されています。
Grabを使う手もありますが、コース周辺は少し郊外なので、帰りの車が見つかりにくい場合があります。往復でGrabを使うなら、帰りの時間を事前にドライバーと約束しておくのが賢明です。
プレー時の服装規定と意外な注意点
マレーシアのゴルフ場は比較的ドレスコードが緩いと思われがちですが、シャンチン・ベイは意外と厳格です。襟付きシャツとゴルフパンツは必須、短パンでもプレー可能ですが膝上5cm以内という規定があります。
私が目撃した印象的な出来事があります。ある日本人観光客がTシャツとジーンズで来場し、プロショップでゴルフウェアを購入する羽目になっていました。現地でウェアを買うと割高になるので、必ず適切な服装で向かいましょう。
靴についてはソフトスパイクまたはスパイクレスが推奨されています。雨季(5月〜10月)は午後にスコールが降ることが多いので、レインウェアの持参も忘れずに。
ベストシーズンとリベンジ訪問のすすめ
シャンチン・ベイ ゴルフを最高の状態で楽しむなら、11月から3月の乾季がベストタイミングです。この時期は雨が少なく、コースコンディションも良好。特に1月〜2月は気温も比較的低めで、ゴルフには最適な環境が整います。
一度プレーしただけでは、このコースの真の面白さは分からないでしょう。私自身、3回目のプレーでようやくコース攻略の糸口が見えてきました。各ホールの特徴を理解し、風向きやピンポジションに応じた戦略を立てられるようになると、スコアは確実に向上します。
料金の安さと質の高さを考えれば、ペナン島滞在中に複数回プレーすることも十分可能。2回目以降は馴染みのキャディさんを指名できるので、より深くコースを理解できますよ。シャンチン・ベイ ゴルフは、きっとあなたのペナン島ゴルフ体験を特別なものにしてくれるはずです。