バリニールゴルフでまさかの大失敗!現地ゴルファーが教えてくれた「本当の楽しみ方」とは?

バリ島でゴルフなんて贅沢すぎる…そう思っていた私の大間違い

バリ島の美しいゴルフコース

「バリ島でゴルフって、お金持ちの道楽でしょ?」そんな先入観を持っていた私が、実際にバリ島のゴルフコースを体験して驚いたのは、想像以上にリーズナブルで、しかも日本では絶対に味わえない非日常感があったことです。

バリ島には現在約20のゴルフコースがあり、その多くが海外からの観光客を積極的に受け入れています。特にニューカレドニアゴルフ&カントリークラブバリナショナルゴルフクラブなどの有名コースでも、平日なら1ラウンド8,000円~15,000円程度でプレイできるんです。日本の名門コースと比べると、まさに破格の値段設定です。

現地の人に聞いた「本当におすすめ」のコース選び

私が最初に選んだのは、ガイドブックに載っていた観光客向けの有名コース。ところが現地のゴルフ愛好家に「もったいない選択をしましたね」と言われてしまいました。彼が教えてくれたのは、地元の人たちが愛用している隠れた名コースの存在でした。

バリビーチゴルフコースは、その代表格。ウルワツ地区にあるこのコースは、断崖絶壁に造られた9ホールのコースで、インド洋を見下ろしながらプレイできる絶景が自慢です。料金も1ラウンド6,000円程度と手頃で、地元の人たちとの交流も楽しめます。

いざコースデビュー!でも予想外のハプニングが…

バリ島ゴルフ場でのプレイ風景

当日の朝、意気揚々とゴルフ場に向かった私。ところが受付で「クラブのレンタルはありますか?」と聞くと、スタッフの表情が曇りました。なんと、事前予約なしではクラブのレンタルができないコースだったのです。

慌てて近くのゴルフショップに駆け込み、中古クラブを購入することに。でも、これが後から考えると大正解でした。バリ島製の安いクラブセットを約12,000円で購入できたのですが、軽くて扱いやすく、帰国時にはゴルフ仲間へのお土産としても喜ばれました。

キャディさんとのやりとりで見えたバリ島の素顔

バリ島のゴルフ場では、ほぼ全てのコースでキャディさんが付きます。私のキャディを務めてくれたのは、30代の女性ワヤンさん。彼女との会話から、バリ島の意外な一面が見えてきました。

「日本の方は皆さん、とても丁寧にゴルフをされますね」とワヤンさん。聞けば、欧米系の観光客はプレイが荒く、コースを傷めることも多いそうです。一方で日本人ゴルファーは、芝の修復やバンカーならしなど、マナーを守る人が多く、現地スタッフからの評価が高いのだとか。

プレイ中に気づいた「バリ島ゴルフ」の魅力と落とし穴

熱帯の植物に囲まれたゴルフコース

実際にプレイしてみると、バリ島のゴルフコースには日本とは全く違う魅力がありました。まず驚いたのがコースの戦略性。平坦に見えるフェアウェイも、実は微妙な傾斜があり、風の読みも重要です。

特に海沿いのコースでは、海風の影響でボールの飛距離が大きく変わります。私は普段7番アイアンで140ヤード飛ばすのですが、海風の影響で110ヤードしか飛ばない場面もありました。キャディのワヤンさんに「風を読むコツ」を教えてもらい、後半はかなり安定したプレイができるようになりました。

まさかの野生動物遭遇!?これぞバリ島ならでは

14番ホールのティーグラウンドで、まさかの出来事が。なんと野生のカニクイザルの群れと遭遇したのです。最初は可愛いと思って見ていたのですが、彼らは人間のゴルフボールに興味深々。1匹がボールを拾って木の上に持って行ってしまいました。

「よくあることです」とワヤンさんは笑いながら、予備のボールを渡してくれました。後で知ったのですが、バリ島のゴルフ場では猿によるボール紛失は「ローカルルール」で無罰で処理されるそうです。こんな体験は日本では絶対にできませんね。

ラウンド後の楽しみ方が想像以上に充実していた

ゴルフ場のクラブハウスでの食事風景

18ホールを回り終えた後、クラブハウスでの食事が待っていました。多くのバリ島のゴルフ場では、インドネシア料理と西洋料理の両方が楽しめるレストランが併設されており、プレイ後の疲れた体に染み渡る美味しさでした。

私が注文したナシゴレン(インドネシア風チャーハン)は、ココナッツの甘い香りとスパイスの効いた味付けが絶妙で、一口食べただけで「バリ島に来て良かった」と心から思えました。価格も日本円で約800円と、ゴルフ場のレストランとしては驚くほどリーズナブルです。

地元ゴルファーとの交流で得た貴重な情報

レストランで食事をしていると、隣のテーブルにいたオーストラリア人の年配男性が話しかけてきました。彼はなんと、バリ島に移住して5年、週3回はゴルフをするという筋金入りのゴルフ愛好家でした。

「君はどのコースを回ったんだい?」という会話から始まり、彼が教えてくれたのは雨季のプレイの注意点でした。バリ島の雨季(11月~3月)は、午後2時頃から突然のスコールに見舞われることが多く、プレイ時間の調整が重要だそうです。「朝7時スタートなら、雨に降られる前に回り切れるよ」というアドバイスは、まさに現地ならではの貴重な情報でした。

帰り道で知った意外な「バリ島ゴルフ事情」

バリ島の夕日とゴルフ場の美しい景色

ゴルフ場からホテルへの帰り道、タクシーの運転手さんとの会話で、バリ島のゴルフ場が抱える意外な問題を知りました。実は近年、水不足がバリ島のゴルフ場にとって深刻な課題となっているのです。

美しい緑のフェアウェイを維持するためには大量の水が必要ですが、乾季が長引くとスプリンクラーの稼働時間を制限せざるを得ません。そのため、多くのゴルフ場では雨水の貯蔵システムや、海水を淡水化する設備の導入を進めているそうです。

コストパフォーマンスは本当に良いのか?正直な感想

1日を通して体験したバリ島ゴルフの総費用は、プレイ代、クラブ購入、食事、交通費を含めて約35,000円でした。日本で同等の体験をしようとすれば、確実に倍以上の費用がかかるでしょう。

ただし、注意すべき点もあります。チップの文化があるため、キャディさんには1ラウンドで約1,000円、クラブハウスのスタッフにも適宜チップを渡すのがマナーです。また、平日と週末では料金が大きく異なるコースもあるので、事前の確認は必須です。

次回バリ島を訪れるなら絶対にやりたいこと

今回の体験を通して、バリ島でのゴルフは単なるスポーツ以上の魅力があることを実感しました。特に印象的だったのは、現地の人々との温かい交流と、日本では味わえない開放感です。

次回はウブド地区のライステラス・ゴルフコースにチャレンジしたいと思います。棚田の中に造られたこのコースは、バリ島の伝統的な風景を楽しみながらプレイできる、世界でも珍しいゴルフ場なのです。

バリ島でのゴルフ体験は、予想を遥かに上回る満足度でした。「ゴルフは敷居が高い」と思っている方にこそ、ぜひ一度体験していただきたい。きっと、ゴルフに対する価値観が大きく変わるはずです。