みんなが騙されている?ゴールドコーストの「表向きの顔」
オーストラリアのゴールドコーストと聞けば、多くの人が思い浮かべるのは綺麗なビーチとテーマパークでしょう。でも実は、その「定番コース」こそが最大の落とし穴なんです。私が初めてゴールドコーストを訪れた時、ガイドブック通りに回って正直がっかりした経験があります。
サーファーズパラダイスは確かに有名ですが、実際に行ってみると観光客だらけで海も思ったほど綺麗じゃない。料金も割高で、1杯のコーヒーが8ドル以上することも珍しくありません。営業時間は朝6時から夜遅くまでと長いものの、本当に美しい景色を楽しめるのは早朝と夕方だけ。でも、だからこそ知っておきてほしい「本当のゴールドコースト」があるんです。
地元民が教えてくれた「隠れた宝石」たち
私がゴールドコーストで本当に感動したのは、実は観光地から少し離れた場所でした。バーレイヘッズ(Burleigh Heads)というエリアをご存知ですか?サーファーズパラダイスから車で約15分南に行った場所にある、地元の人たちが愛する静かなビーチタウンです。
ここの魅力は何といってもバーレイヘッドビーチの美しさ。岩場に囲まれた小さな入り江で、透明度の高い海と白い砂浜が広がります。しかも観光客はほとんどいません。朝7時頃に行けば、サーファーたちが波に乗る姿を間近で見ることができて、まるで映画のワンシーンのような体験ができます。
そして、ここで絶対に試してほしいのがフィッシュ&チップス。特に「Rick Shores」というレストランは地元で評判で、新鮮な魚を使った料理が25ドル前後で楽しめます。営業時間は平日が午後5時から、週末は正午からですが、予約なしでは入れないことが多いので要注意です。
テーマパークの裏事情、知ってますか?
ゴールドコーストといえばテーマパークも有名ですが、実はここにも知られざる秘密があります。多くの人が行く「ドリームワールド」や「シーワールド」は確かに楽しいのですが、料金が1日券で100ドル以上と高額。しかも、平日と休日で混雑具合が全く違います。
私が現地で学んだのは、火曜日と水曜日が狙い目だということ。地元の学校が休みじゃない平日なら、待ち時間も短くて快適に楽しめます。開園時間の午前10時ちょうどに入場すれば、人気アトラクションも待ち時間なしで体験できることが多いんです。
でも、実は地元の子どもたちが本当に愛しているのはカランビン野生動物保護区。ここは動物園というより野生動物のリハビリ施設で、コアラやカンガルーとの触れ合いが本当に自然体で楽しめます。入場料も30ドル程度とリーズナブルで、営業時間は午前8時から午後5時まで。ゴールドコーストエアポートから車で約10分とアクセスも良好です。
食事で失敗しないための地元民の知恵
観光地での食事は高くて味もイマイチ、というのはゴールドコーストでもよくある話です。でも、少し工夫するだけで地元民と同じような美味しい食事が楽しめるんです。
まず覚えておいてほしいのが「RSL Club」の存在。これは退役軍人クラブのことで、誰でも入会金5ドル程度で利用できます。料理の質が高くて値段も安く、ステーキディナーが15ドル程度で食べられることも。営業時間も朝11時から夜遅くまでと長く、特に金曜日の夜は地元の人たちで賑わいます。
そして意外に知られていないのが、ゴールドコーストのアジア系料理の充実ぶり。特にサウスポートエリアには本格的な中華料理店や日本料理店が軒を連ねていて、オーストラリアにいることを忘れてしまうほどです。「Satay Hut」という小さなマレーシア料理店は、地元のアジア系住民が行列を作る隠れた名店で、一皿12ドル前後で本格的な味が楽しめます。
本当は危険?ゴールドコーストの意外な注意点
最後に、ガイドブックには載っていない重要な注意点をお話しします。ゴールドコーストは一見安全に見えますが、実はいくつか気をつけるべきことがあります。
まず海での遊泳。美しいビーチに目を奪われがちですが、オーストラリアの海には「ブルーボトル」という毒クラゲがいることがあります。刺されると激痛が走るので、地元のライフガードがいるビーチで泳ぐことを強くお勧めします。サーフライフセービングクラブの旗がある場所なら安心です。
また、夜遅い時間のサーファーズパラダイスは意外に治安が悪くなります。特に週末の夜10時以降は酔っ払いも多く、トラブルに巻き込まれる可能性があります。私も実際に金曜日の夜に嫌な思いをしたことがあるので、できれば午後9時頃までには宿泊先に戻ることをお勧めします。
もう一つ、意外に盲点なのが日焼け対策。オーストラリアの紫外線は日本の3倍以上と言われていて、曇りの日でも容赦なく肌を焼きます。地元の人たちは必ずSPF50+の日焼け止めを使っていて、薬局では30ドル程度で購入できます。私は初日に油断して、夜に痛くて眠れないほど焼けてしまった苦い経験があります。
帰国前に知っておきたい「お土産の真実」
最後に、お土産選びについても地元民の視点をお伝えしましょう。空港や観光地で売られている「Made in Australia」と書かれた商品の多くは、実は中国製だったりします。本当にオーストラリア製のものを買いたいなら、「Australian Made」のロゴマークがついた商品を選んでください。
地元の人が本当にお勧めするお土産は、ティーツリーオイルやマカダミアナッツなどの自然派商品。特に「Robina Town Centre」というショッピングモールには、観光地価格ではない正当な値段で良質な商品が揃っています。営業時間は午前9時から午後9時まで、サーファーズパラダイスから車で約20分の場所にあります。
ゴールドコーストは確かに美しい場所ですが、表面的な観光だけでは本当の魅力は分かりません。地元の人たちの生活に少しでも触れることで、きっと忘れられない思い出になるはずです。次回訪れる時は、ぜひ今回ご紹介した「裏の楽しみ方」を試してみてください。