リオデジャネイロで絶対に避けるべき観光地ワースト3と、地元民だけが知る穴場スポットの真実

「リオといえばコルコバードの丘でしょ?」そんな風に思っているあなた、ちょっと待ってください。私がリオデジャネイロで3回も痛い目に遭った経験から言わせてもらうと、定番観光地にはとんでもない落とし穴が潜んでいるんです。でも安心してください。今回は失敗談と一緒に、本当におすすめできる隠れた名所もお教えします。

コルコバードの丘、実は行かない方がいい理由とは?

コルコバードの丘から見るリオデジャネイロの景色

リオ観光の代名詞といえばコルコバードの丘(Corcovado)。標高710メートルの山頂に立つキリスト像は確かに圧巻です。でも、ここに行く前に知っておいてほしいことがあります。

まず料金が驚くほど高い。登山鉄道を使う場合、往復で約75レアル(約1,500円)もします。さらに入場料が別途必要。しかも平日でも2時間待ちは当たり前で、週末なら4時間待ちも珍しくありません。私が初めて行ったときは、朝9時に着いたのに山頂に着いたのは午後2時でした。

そして最大の問題は治安。コルコバード周辺は観光客を狙ったスリや置き引きが多発しています。特にコパカバーナから向かう途中のコスメ・ヴェリョ駅周辺は要注意。カメラや財布を狙われる事件が後を絶ちません。

でも、諦める必要はありません。地元の友人に教えてもらった裏技があります。それはポン・ジ・アスーカル(シュガーローフ)からキリスト像を眺めること。こちらの方がむしろ全体像が美しく見えて、料金も半分以下です。ケーブルカー料金は往復約40レアル、待ち時間も30分程度。営業時間は朝8時から夜7時半までで、夕方の時間帯が特におすすめです。

イパネマ海岸の隠された危険と、本当に安全なビーチはどこ?

イパネマ海岸の美しい夕日と海岸線

「イパネマの娘」で有名なイパネマ海岸。確かに美しいビーチですが、観光客が絶対に知っておくべき暗黙のルールがあります。

イパネマ海岸は実はエリアごとに利用者が分かれているんです。ポスト9番周辺は地元の若者たちのたまり場で、観光客が近づくと「グリンゴ(外国人)税」と称して法外な値段でドリンクを売りつけられることがあります。私の友人は普通のココナッツジュースを50レアル(約1,000円)で買わされました。

本当におすすめなのはレブロン海岸です。イパネマから徒歩10分ほど南に向かった場所にあり、地元のファミリー層が多く利用する穏やかなビーチ。ここなら安心して海水浴を楽しめます。さらに、レブロン海岸沿いにはフェイラ・ヒッピーという地元の手作り市場があり(土曜と日曜の朝8時から夕方5時まで)、本物のブラジル雑貨を手頃な価格で購入できます。

ビーチでの注意点をひとつ。リオのビーチには「サベイロ」と呼ばれる売り子がいますが、彼らから買う際は必ず値段を先に確認してください。観光客だと分かると通常の3倍の値段を言ってくることがあります。

サンタ・テレーザ地区、アートの聖地に潜む意外な落とし穴

サンタ・テレーザ地区の色鮮やかなストリートアートと石畳の道

多くのガイドブックで「アーティスティックな街」として紹介されるサンタ・テレーザ地区。確かにストリートアートは素晴らしく、セラロンの階段は一見の価値があります。でも、ここにも知っておくべき現実があります。

まず、この地区は坂道が非常に多く、石畳の道は雨の日には滑りやすくなります。私は雨上がりの日に転倒して膝を擦りむいた経験があります。必ず滑りにくい靴を履いていくことをおすすめします。

また、夜間の一人歩きは絶対に避けてください。サンタ・テレーザは昼と夜で全く表情が変わります。昼間は観光客で賑わいますが、夜になると人通りが急激に少なくなり、路地裏では強盗事件も発生しています。

しかし、この地区には他では味わえない魅力があります。特にバー・ド・ミナス(Rua Almirante Alexandrino, 316)は隠れた名店。ブラジル・ミナスジェライス州の家庭料理が味わえ、特に「フェイジョアーダ」は絶品です。営業時間は火曜から日曜の正午から夜10時まで。一皿約25レアルという良心的な価格で、地元の人々との交流も楽しめます。

さらにマニアックな情報をお教えしましょう。サンタ・テレーザには廃線となった路面電車の車両が今も残されているスポットがあります。Rua Joaquim Murtinho沿いの小さな広場に、1960年代まで実際に使われていた黄色い電車が展示されています。観光地図には載っていない場所ですが、電車好きにはたまらない撮影スポットです。

地元民が絶対に教えたがらない「本当のリオ」を体験する方法

ここからが本題です。私が3年間リオに住んで発見した、ガイドブックには絶対に載らない特別な場所をご紹介します。

まずはフラメンゴ公園の南端にある「ミリアム・マケーバ展望台」。ここからの眺めは、有名な観光地に負けない絶景が楽しめるのに、なぜか観光客はほとんどいません。地下鉄フラメンゴ駅から徒歩15分、入場料は無料です。特に夕方5時頃から7時頃までの時間帯は、グアナバラ湾に沈む夕日が最高に美しく見えます。

食事については、観光地のレストランは避けてボタフォゴ地区へ向かってください。特に「Garota da Urca」(Av. João Luís Alves, s/n)は地元民に愛される老舗バー。1950年創業で、壁には往年のサッカー選手の写真がびっしり。ここの「パステル・ジ・カマラォン(海老入り揚げパン)」は一個わずか8レアルで、リオで食べた中で最高の味でした。営業時間は毎日午前11時から深夜2時まで。

リオ観光で本当に気をつけるべきことって?

最後に、実体験に基づいた本当に役立つ注意点をお伝えします。

まず、偽警官に注意してください。制服を着た男性が突然近づいてきて「パスポートを見せろ」と言ってくることがありますが、本物の警官は観光客にいきなりパスポートの提示を求めません。もし遭遇したら、近くのホテルや商店に逃げ込んでください。

交通手段については、地下鉄が最も安全で確実です。1回券は4.3レアル、1日券は16レアルで主要観光地のほとんどにアクセスできます。タクシーを使う場合は、必ず正規のタクシーかUberを利用し、路上で手を挙げて止めるのは避けましょう。

持ち物については、高価なアクセサリーや時計は身につけず、スマートフォンも人前で頻繁に出さないこと。私は現地で安い携帯電話を購入し、メインのスマホはホテルに置いて外出していました。

でも、これらの注意点を守れば、リオデジャネイロは本当に魅力的な街です。ブラジル人の温かさ、音楽、そして圧倒的な自然の美しさ。一度体験すれば、きっとあなたもリオの虜になることでしょう。ただし、下調べと準備を怠らず、安全第一で楽しんでくださいね。