日々のストレスに疲れたら、心がふっと軽くなるような国を訪れてみませんか?今回は世界中の中でも特に「癒される」「落ち着く」と評価の高い国々から、選りすぐりの10ヵ国をご紹介します。
第1位:ニュージーランド
「自然が豊かで、人が優しく、空気まで澄んでいる国」として有名なニュージーランド。日本と比べて時間の流れがゆっくりと感じられ、せかせかした日常を一旦リセットできる環境が整っています。
テカポ湖
南島に位置するテカポ湖は、ミルキーブルーに輝く幻想的な湖面が広がる絶景スポット。晴れた夜には世界屈指の星空保護区として有名で、満天の星空に包まれながら静寂の中で深呼吸するだけで心が洗われる体験ができます。善き羊飼いの教会から見る景色は特に人気があり、撮影スポットとしてもおすすめです。
ロトルアの温泉と地熱地帯
マオリ文化が息づくロトルアでは、地熱活動による温泉や泥パックなど、心身ともにリラックスできる体験が充実。地面から立ち上る湯気や、カラフルなシリカテラスなどの地形も見どころで、日常では味わえない癒しの時間を提供してくれます。温泉スパでのんびりと過ごす一日は、まるで魂のリセットのよう。
第2位:フィンランド
「世界幸福度ランキング」上位常連国のフィンランドは、静けさ・自然・文化が完璧に調和した癒しの楽園。人々の距離感が心地よく、ひとりで過ごす時間が尊重されるため、心が休まります。
ラップランドの雪原とオーロラ
フィンランド北部のラップランド地方は、冬になると真っ白な雪原に包まれ、まるで別世界に迷い込んだかのよう。夜には空に揺れる幻想的なオーロラが出現し、静寂の中で眺めるその姿は言葉にならないほど美しいです。騒音や人工光から遠ざかり、心から自然と一体になれる体験がここにはあります。
湖畔サウナとアイスダイブ
サウナ発祥の地として知られるフィンランドでは、湖畔に建てられた木造サウナで汗をかき、冷たい湖にそのままダイブするという伝統的なスタイルが定番。最初は勇気が必要ですが、驚くほどリフレッシュでき、身体の芯から解放感を得られます。自然との一体感、身体感覚の再起動が癒しへとつながります。
第3位:バリ島(インドネシア)
単なる観光地ではなく、“心を整えるために行く場所”として世界中からスピリチュアルな旅人が集まるバリ島。神々の棲む島と呼ばれる神秘的な雰囲気は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。
ウブドのリトリート施設
バリ島中央部のウブドは、ジャングルに囲まれた癒しの町。リトリート施設やヨガスタジオ、オーガニックカフェが点在し、自分のペースでリラックスできます。朝は鳥のさえずりで目覚め、ヨガで体を整え、午後は田園風景の中で瞑想…そんな贅沢な癒しの時間が、ここにはあります。
チャングーのビーチカフェ文化
ウブドよりも海側に位置するチャングーは、のんびりとしたサーフタウン。日が沈む時間になるとビーチに人々が集まり、波の音をBGMに過ごすサンセットタイムはまさに至福。おしゃれなカフェで飲むスムージー片手に、心も身体もほどけていくのを感じるはずです。
第4位:カナダ
「ストレスが少ない国」として名高いカナダ。自然・多文化・広大な土地が生む“余白”が、心にゆとりをもたらしてくれます。都会にも自然が溶け込んでおり、日常と非日常が共存している感覚が心地よいです。
バンフ国立公園
カナディアンロッキーの絶景が広がるバンフ国立公園。ターコイズブルーのレイクルイーズやモレーン湖は、まるで絵画の中にいるような美しさ。どこまでも続く山並みと静寂な森に囲まれると、都会の雑音がすべて消えていくよう。自然の中で深呼吸するだけで心が解放されていく体験ができます。
ビクトリアのブッチャートガーデン
ブリティッシュ・コロンビア州の首都ビクトリアにある美しい庭園「ブッチャートガーデン」は、色とりどりの花々が四季を彩ります。手入れの行き届いた花畑の中を歩くだけで、日常のストレスが溶けていくよう。春と夏には夜間ライトアップも行われ、ロマンチックな癒しの空間に変わります。
第5位:ポルトガル
ヨーロッパの中でも比較的観光客が少なく、穏やかな空気に包まれたポルトガル。素朴な人々の暮らし、どこか懐かしさを感じる風景、そしてリスボンの路面電車の音に心が落ち着いていきます。
シントラの王宮と森
リスボン近郊の町シントラには、中世の宮殿や幻想的な森が広がり、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。ペーナ宮殿からの景色は圧巻で、遠く大西洋まで見渡せます。静けさと歴史に包まれた環境は、現代社会の喧騒を忘れさせてくれる格別の癒し空間です。
ナザレの海辺と夕日
サーフィンの聖地として知られるナザレですが、実はとても静かでゆったりとした海辺の町。夕暮れ時にはオレンジ色に染まる大西洋と、ゆっくりと波が引いていく音に心がとろけていきます。観光地でありながら喧騒が少なく、本物の“静かな癒し”がここにあります。
さぁ癒されよう。最も心が落ち着く国10選【後編】
前回に続き、今回も「心が落ち着く癒しの国」を5ヵ国ご紹介します。疲れた心を優しく包み込んでくれるような、静けさ・自然・文化・人々のやさしさが溶け合った国ばかり。次の旅行先を探している方にもぴったりの内容です。
第6位:アイスランド
北欧の孤高の島・アイスランド。火山と氷河が同居する不思議な大地には、世界の喧騒とは無縁の静寂が広がります。人が少なく、自然が圧倒的。心がまっさらになる感覚を味わえます。
ブルーラグーン
レイキャビク近郊にある世界的に有名な露天温泉。ミルキーブルーの温泉に身をゆだねれば、地球の鼓動を肌で感じられるような感覚に包まれます。豊富なミネラルを含んだお湯と真っ白な湯けむり、遠くに見える溶岩台地の風景が、非日常の癒しを演出してくれます。
スナイフェルス半島
アイスランド西部にあるこの半島は、手つかずの大自然が広がる「アイスランドの縮図」とも言われる場所。断崖絶壁、流れる雲、静かにたたずむ灯台…。観光地化されすぎていないため、喧騒を避けてゆったりとした時間を過ごせます。自然と一体になれる癒しの聖地です。
第7位:スイス
スイスは時計の国だけではありません。雪山、湖、アルプスの村々…すべてが絵画のように整っており、まるで“完璧に設計された癒しの世界”の中を旅する感覚です。治安も抜群。
ツェルマットとマッターホルン
標高1,600mにあるツェルマットは、車の乗り入れを禁止した静寂の山岳リゾート。マッターホルンを望む朝焼けの風景は、写真では伝わらない感動があります。空気が澄んでおり、深呼吸をするたびに身体中に「静けさ」が染み込んでくるような感覚を得られます。
レマン湖畔のモントルー
フランス語圏の優雅な湖畔リゾート。モントルーでは、湖畔に沿って整備された散歩道や古城(シヨン城)が美しく、のんびりと歩く時間そのものが癒しになります。ジャズフェスティバルの開催地でもあり、音楽と自然が調和する、感性が磨かれる空間です。
第8位:コスタリカ
「プラヤ・ビーダ(豊かな人生)」の精神が根づくコスタリカは、世界有数のエコツーリズム国家。平和憲法を持ち、軍隊を廃止したこの国では、自然と共に生きる喜びに満ちた暮らしがあります。
モンテヴェルデ雲霧林
コスタリカ中央部に広がるモンテヴェルデの雲霧林(クラウドフォレスト)は、常に霧に包まれた幻想的な森。鳥のさえずり、湿った苔の香り、光の差し込み方…すべてが異世界のよう。静かに森を歩くことで、自分の中の雑音がひとつひとつ消えていくような感覚を味わえます。
マヌエル・アントニオ国立公園
太平洋側に位置するこの国立公園は、ビーチと熱帯雨林が融合した奇跡のような空間。野生のナマケモノやサルが自由に暮らしており、人間も「急がなくていい」ことを思い出せる場所。柔らかい波の音に包まれながら、心のペースを取り戻せる極上の癒しスポットです。
第9位:ラオス
「東南アジア最後の桃源郷」と呼ばれるラオス。物価が安く、観光地化されすぎていないため、昔ながらののどかな暮らしに触れることができます。時間がゆっくりと流れる国です。
ルアンパバーンの朝の托鉢
世界遺産の町ルアンパバーンでは、毎朝オレンジの衣をまとった僧侶たちが静かに通りを歩き、地元の人々から食べ物を受け取る托鉢の風景が広がります。観光で見るというよりも、心を鎮めながら一緒にその空気感に溶け込む体験。日本では得難い「祈りに包まれた時間」を過ごせます。
クアンシー滝
ターコイズブルーに輝く美しい滝が何段にも渡って流れるクアンシー滝。ジャングルの中に突然現れるその姿は、神秘的で息をのむ美しさです。水の音に耳を澄ませながら、滝つぼ近くの小道を歩く時間は、まさに心のクレンジングタイム。
第10位:モンテネグロ
ヨーロッパの隠れ家的癒し国、モンテネグロ。アドリア海の静かな入り江や山間の村々は、観光地とは思えないほど穏やかな時間が流れています。
コトル旧市街と湾
コトル湾は“南ヨーロッパのフィヨルド”と称されるほどの絶景。その内側に広がる中世の旧市街は、石畳の静かな通りと鐘の音が響く幻想的なエリア。大型観光バスも入らない狭い町なので、喧騒から逃れてじっくりと歴史を感じながら散策するには最適の場所です。
ドゥルミトル国立公園
バルカン半島の中心にあるこの自然公園は、深い森と透明な湖、そして迫力ある山岳地帯が広がるユネスコ世界自然遺産。観光客も少なく、静寂の中でハイキングやピクニックができる癒しの楽園。デジタルデトックスにも最適です。
いかがでしたか?世界には「何もしない時間」こそが最大の贅沢となるような、癒しの国々がたくさんあります。心が疲れたとき、次の旅先の候補にぜひ取り入れてみてください。