南スーダンの治安
南スーダンはアフリカ大陸の北東部に位置し、長年にわたる内戦と政治的混乱が続く国です。
治安は全体としては非常に不安定で、武装勢力間の衝突やテロ行為が頻発しており、訪問者は極めて高いリスクに晒されています。
外務省発表の危険レベル
南スーダンは「十分注意してください（レベル2）」またはそれ以上に分類されることが多いです。
主要都市でも治安対策は講じられていますが、地方部では内戦やテロのリスクが非常に高いため、渡航前に最新の安全情報を確認することが不可欠です。
参考：外務省海外安全ホームページ
１０万人あたりの殺人率
世界5位/177国中
殺人事件 約15件 / 10万人中（推定値）
南スーダンは非常に高い殺人率を示しており、日本の殺人率（約0.3件/10万人中）と比べると極めて危険です。
参考：世界銀行、各国統計
世界平和度指数
世界163位/163国中
この結果は、南スーダンが内戦と政治的不安定の影響下にあり、最も低い平和環境にあることを示しています。
参考：Global Peace Index 2024
戦争が起きている地域はある？
国内は深刻な内戦状態
南スーダンでは大規模な内戦が続いており、武装勢力間の衝突やテロ行為が頻発しています。特に地方部では、民間人が大きな被害に遭っており、非常に高いリスクが存在します。訪問者はこれらの地域には絶対に近づかないよう、最新情報の確認が必須です。
地方部での局所的衝突
地方部では、経済的不均衡や民族間の対立が背景となり、短期間の暴動や衝突が頻発します。迅速な現地対応にもかかわらず、状況は依然として非常に不安定です。
都市部での偶発的事件
主要都市でも、時折、軽犯罪や抗議活動が発生することがありますが、全体としては内戦の影響が大きく、治安リスクは依然として高い状況です。
ギャング、マフィア、やくざはいる？
武装勢力と連動した組織犯罪
南スーダンでは、武装勢力が関与する組織犯罪が横行しており、誘拐や密輸、暴力事件が頻発しています。特に、内戦の影響下で治安は極めて不安定です。
地域密着型の軽犯罪グループ
一部の地域では、軽犯罪グループが活動している事例が確認されていますが、暴力事件への発展は少なく、迅速な対応により被害は限定されています。
最新安全対策の徹底
南スーダン政府は治安対策の強化に努めていますが、内戦の影響から十分な実効性が得られていないため、訪問者は常に最新情報を取得し、高い警戒を保つ必要があります。
南スーダンの最近の重大事件
- 2024年3月：首都ジュバでの窃盗事件激増
ジュバ中心部で窃盗事件が急増し、多数の住民と観光客が被害に遭いました。事件は繁華街で発生し、治安対策の強化が急務です。 - 2023年12月：地方部での大規模抗議デモと暴動
地方部で反政府デモが激化し、一部地域で暴動に発展。多くの住民が一時避難し、政府は緊急対策を講じました。 - 2024年1月：国境地域での小規模武装衝突
国境近辺で短期間の武装衝突が発生し、住民が一時避難する事態となりました。迅速な警備強化策により状況は速やかに収束しました。
まとめ
南スーダンは内戦と武装勢力の活動により、非常に不安定な治安環境が続いています。
最新情報の確認と厳重な安全対策を徹底することで、訪問者は深刻なリスクを回避し、安全な滞在を心掛ける必要があります。