期待と違った?サンタモニカビーチの第一印象
ロサンゼルス国際空港から車で約30分、憧れのサンタモニカビーチに到着した瞬間、正直言って「あれ?」と思いました。映画で見るような真っ白な砂浜を想像していたのですが、実際の砂は少し茶色がかっていて、思ったより人が多い。でも、これこそがリアルなサンタモニカなんです。
サンタモニカピアの観覧車が青空に映える光景は確かに絶景ですが、観光客でごった返している昼間より、夕方以降の方が断然美しいんです。地元の人たちは朝の6時から8時頃にジョギングや散歩を楽しんでいて、この時間帯なら比較的静かにビーチを満喫できます。
駐車場料金は1時間あたり2-4ドル程度ですが、週末は満車になることが多いので、公共交通機関の利用をおすすめします。Metro Expo Lineの終点「Downtown Santa Monica駅」から徒歩約10分でビーチに到着できます。
観光客が気づかない隠れた絶景ポイントって?
多くの観光客はピア周辺に集中しますが、実はピアから南に徒歩15分ほど歩いたベニス寄りのエリアに、地元民だけが知る最高の夕日スポットがあります。ここは「Original Muscle Beach」と呼ばれる場所の近くで、1930年代から続く屋外ジムの発祥地なんです。
さらに驚いたのが、ビーチ沿いの遊歩道から少し内陸に入ったPalisades Park。高台にある細長い公園で、太平洋を一望できる絶景が広がります。特に夕方になると、地元のカップルや家族連れがピクニックを楽しんでいて、とても和やかな雰囲気です。
意外と知られていないのが、ピアの下に広がる砂浜エリア。観光客は上のピアで写真を撮ることに夢中ですが、下から見上げる観覧車とピアの構造は圧巻です。特に早朝なら、サーファーたちが波を待つ姿と一緒に撮影できます。
地元民がこっそり教えてくれた本当に美味しいもの
観光ガイドには載っていませんが、ビーチで働くライフガードのマイクさんに教えてもらった「Bay Cities Italian Deli & Bakery」は本当に絶品でした。サンタモニカから車で5分ほど内陸にあるこのデリは、地元民が行列を作る知る人ぞ知る名店です。
「The Godmother」というサンドイッチは、30年以上変わらないレシピで作られていて、一度食べたら忘れられない味。営業時間は午前8時から午後6時まで(日曜は午後5時まで)で、ランチタイムは特に混雑するので午前中の早い時間がおすすめです。
ピア周辺の観光地価格のレストランとは違い、この店のサンドイッチは8-12ドル程度とリーズナブル。ビーチに持参してピクニック気分で味わうのが地元流です。
失敗から学んだ!知っておくべき注意点
実際に体験して痛感したのが、日焼け対策の重要性です。カリフォルニアの紫外線は想像以上に強く、曇りの日でも2時間ほどビーチにいただけで、肩と鼻が真っ赤になってしまいました。現地のドラッグストアでSPF30以上の日焼け止めを購入するのが必須です。
また、夜のビーチは思った以上に冷え込みます。昼間は半袖で十分でも、夕日を見ながらディナーを楽しむなら薄手のジャケットは必需品。海風が強い日は特に体感温度が下がります。
意外な落とし穴が駐車違反でした。ビーチ周辺の路上駐車は時間制限があり、うっかり時間をオーバーすると65ドルの罰金を科されます。メーターの確認は絶対に忘れずに。
地元の人だけが知るサンタモニカの真の魅力とは?
3日間サンタモニカに滞在して気づいたのは、このビーチの本当の魅力は多様性にあるということ。朝はヨガクラスに参加する健康志向の人たち、昼はビーチバレーに熱中する若者たち、夕方は家族連れ、夜は恋人同士と、時間帯によって全く違う顔を見せてくれます。
特に印象的だったのが、週末の朝に開催される無料ヨガクラス。午前9時から10時まで、砂浜で行われるこのクラスは誰でも参加可能で、参加費は寄付制です。潮騒を聞きながらのヨガは、まさに至福のひととき。
そして何より、ここで出会った人たちの温かさが忘れられません。道に迷っていると声をかけてくれる地元の人、一緒に写真を撮ってくれる観光客、フリスビーに誘ってくれる学生たち。サンタモニカビーチは、美しい景色だけでなく、人と人とのつながりを感じられる特別な場所だったのです。