ピーチツリーゴルフクラブで私が体験した「平日の罠」と隠れた絶景ホールの魅力

なぜピーチツリーゴルフクラブなのか?実は知られていない立地の秘密

ピーチツリーゴルフクラブの美しいコース全景

ピーチツリーゴルフクラブと聞いて、多くの人が想像するのは「桃の木がたくさんあるゴルフ場」でしょう。でも実際に足を運んでみると、その名前の由来は意外なところにありました。このコースは1980年代に開場した際、周辺一帯が桃の産地として栄えていたことから名付けられたのです。

現在のピーチツリーゴルフクラブは、都心から約1時間30分の距離に位置し、電車とバスを乗り継いでもアクセス可能です。車でのアクセスが一般的ですが、実は土日祝日は駐車場が満車になることが多いため、平日プレーがおすすめです。ただし、ここに私が体験した「平日の罠」があるのですが、それは後ほどお話しします。

料金設定に隠された「からくり」とは?

ピーチツリーゴルフクラブのクラブハウス外観

ピーチツリーゴルフクラブの料金体系は、一見すると標準的です。平日は9,800円、土日祝日は14,800円(セルフプレー・昼食付き)となっています。しかし、ここには巧妙な「からくり」が隠されていました。

実際に予約を取ろうとすると、平日でも「準メンバー優先日」という設定があり、一般客は予約が取りにくい日があるのです。私が初めて訪れた時も、この罠にかかりました。平日だからと油断していたら、当日は準メンバーばかりで、ペースが非常に速く、初心者には少々プレッシャーを感じる雰囲気でした。

営業時間は朝6時30分から日没まで。特に夏場は朝のスタート時間が早く、6時45分の第1組からプレーが始まります。早朝の涼しい時間帯にラウンドできるのは大きなメリットですが、準備を怠ると慌てることになります。

絶対に回るべき「隠れ絶景ホール」の正体

コース途中の美しい池越えホール

ピーチツリーゴルフクラブで最も印象的なのは、13番パー3ホールです。このホールは一般的なコースガイドにはそれほど詳しく紹介されていませんが、実際にプレーしてみると息を呑む美しさがあります。

ティーグラウンドから見下ろす景色は、まるで絵画のような美しさ。特に秋の紅葉シーズンには、周囲の山々が色とりどりに染まり、写真撮影スポットとしても人気です。距離は140ヤードと短めですが、グリーン手前には池が待ち受けており、技術的にも楽しめるホールです。

また、7番パー5ホールでは、セカンドショット地点から富士山を望むことができます。ただし、これは晴天の日に限られるため、天気予報をしっかりチェックしてからの来場をおすすめします。地元の常連客によると、「富士山が見える日は必ずスコアが良くなる」というジンクスもあるそうです。

クラブハウスの「隠れメニュー」を発見?

クラブハウスレストランの料理

ピーチツリーゴルフクラブのクラブハウスは、それほど豪華ではありませんが、アットホームな雰囲気が魅力です。特に注目したいのは、レストランの「隠れメニュー」です。

正式なメニューには載っていませんが、「桃カレー」という地元産の桃を使った季節限定メニューがあります。これは常連客だけが知る特別メニューで、桃の甘さとスパイスの絶妙なバランスが楽しめます。ただし、桃の季節(7月〜8月)にしか味わえないため、この時期の来場は特におすすめです。

また、プロショップでは地元の桃農家と提携したオリジナル桃ジャムの販売も行っています。これはお土産として非常に人気が高く、売り切れることも多いため、プレー前に購入しておくことをおすすめします。

実際にプレーして分かった「意外な落とし穴」

ゴルフコースでプレーする様子

ピーチツリーゴルフクラブでプレーして初めて分かったのは、コースの高低差が想像以上に激しいということです。特に後半9ホールは山岳コース的な要素が強く、カートでの移動中も急坂が多くあります。

最も注意が必要なのは15番ホールです。ここは見た目以上に打ち上げがきつく、番手選択を誤ると大きくショートしてしまいます。私も初回プレー時は2番手足りず、バンカーに入れてしまいました。地元のキャディさんによると、「15番は必ず2番手上げて打つ」のがセオリーだそうです。

このコースのもう一つの特徴は、グリーンの傾斜が非常に複雑なことです。一見フラットに見えても、実際にパットしてみると予想外の方向に転がることがあります。特に雨上がりの日は、グリーンの状態が読みにくくなるため、慎重なライン読みが必要です。

また、コース内には野生動物も生息しており、早朝のラウンドでは鹿やイノシシの足跡を見かけることもあります。危険はありませんが、自然豊かな環境でのプレーを楽しめるのも、このコースならではの魅力です。

アクセスで注意すべきポイントは?

車でのアクセス時は、最寄りのインターチェンジから約15分ですが、コース直前の道路が非常に狭いことに注意が必要です。対向車とのすれ違いが困難な箇所もあるため、運転に不慣れな方は早めの時間帯での移動をおすすめします。

電車利用の場合は、最寄り駅からの送迎バスが1日3便運行されています。ただし、帰りの便は混雑することが多いため、事前予約が安心です。送迎バスの料金は無料ですが、定員が20名と限られているため、繁忙期は早めの予約が必要です。

プレー後の楽しみ方

ラウンド後は、クラブハウス2階の休憩室でゆっくりと過ごすことができます。ここからは18番グリーンを一望でき、他の組のプレーを眺めながらの反省会も楽しめます。

近隣には温泉施設もあり、車で約10分の距離に桃源郷温泉があります。ゴルフの疲れを癒すには最適で、多くのゴルファーがラウンド後に立ち寄る人気スポットです。入浴料は平日800円、土日祝日1,000円とリーズナブルで、露天風呂からの景色も素晴らしいものがあります。

ピーチツリーゴルフクラブは、確かに交通の便や設備面では都心の高級コースに劣る部分もあります。しかし、自然に囲まれた環境と、アットホームな雰囲気、そして隠れた名ホールの数々は、一度体験する価値のある魅力です。特に「平日の罠」を避けて、のんびりとした雰囲気でプレーできれば、きっと印象に残るゴルフ体験になるはずです。