サハラ砂漠の国!モーリタニア
モーリタニアはアフリカ北西部に位置し、広大なサハラ砂漠、美しい海岸線、独特のイスラム文化が魅力の国です。
モーリタニアの基本情報
- 正式名:モーリタニア・イスラム共和国
- 面積:約103万km2(日本の約2.7倍)
- 人口:約450万人(日本の約1/28)
- 首都:ヌアクショット
- 日本からの直行便:なし(経由便)
- 時間:約20~25時間
- 料金:往復約18万円(エコノミー)
代表的な観光地
シンゲッティ(Chinguetti)
世界遺産にも登録された古代のイスラム学問都市。
バン・ダルガン国立公園(Banc d’Arguin National Park)
ユネスコ世界遺産にも登録された野生動物の楽園。
アタールとアドラール地方(Atar & Adrar)
壮大な砂漠の風景が広がる観光スポット。
治安
モーリタニアは一部地域で治安が不安定なため、注意が必要です。
モーリタニア全体の治安
- 首都ヌアクショットは比較的安全:ただしスリや置き引きに注意
- 地方は武装勢力の活動がある:旅行の際は最新情報を確認
- 砂漠地帯は危険:迷子や強盗のリスクがあるため、ツアー参加が必須
都市別の治安状況
ヌアクショット
- 昼間の観光は問題ないが、夜間は移動を控える
ヌアディブ
- 漁港の町で比較的安全だが、注意が必要
安全に過ごすためのポイント
- 最新の治安情報を確認:外務省の情報などをチェック
- ツアーガイドを利用する:個人旅行よりも安全
- 現金は分散して持つ:強盗や盗難に備える
交通手段
モーリタニアの交通手段
バス | 都市間移動の主要手段 |
タクシー | 都市部で利用可(相乗りが一般的) |
レンタカー | 観光には便利だが道路状況に注意 |
鉄道 | ヌアディブ~ザウラット間で運行 |
ライドシェアサービス
- モーリタニアではUberなどのライドシェアサービスは利用不可。
旅行者におすすめの使い方
- 都市間移動:バスか鉄道が便利
- 市内移動:タクシーを利用(交渉制)
- 砂漠地帯:ツアーガイドを利用するのが安全
言語
モーリタニアで主に使われる言語
言語 | 使用地域 | 使用率 |
---|---|---|
アラビア語 | 全国 | 100% |
フランス語 | 都市部・ビジネス | 50% |
ベルベル語 | 一部地域 | 20% |
- アラビア語が公用語で全国的に話される
- フランス語はビジネスや観光で広く使われる
- ベルベル語は一部地域で話される
気候
モーリタニアの気候の特徴
モーリタニアはサハラ砂漠に広く覆われた国で、全体的に乾燥した砂漠気候です。北部は非常に暑く、南部ではやや降雨がありますが、全体的に雨量は少なめです。日中と夜間の寒暖差も激しいです。
年間の気候(ヌアクショットを中心に)
冬(12~2月) | 15~28℃ 涼しく乾燥。朝晩は冷える |
春(3~5月) | 20~35℃ 気温が上がり始める |
夏(6~9月) | 25~45℃ 非常に暑く、湿度も高い日がある |
秋(10~11月) | 20~35℃ 暑さが残るが徐々に快適になる |
地域別の気候
地域 | 特徴 |
---|---|
ヌアクショット | 首都で比較的湿度が高く、海風もある |
アタール | 内陸部で極めて乾燥し、日中は猛暑 |
南部 | 一部で雨季あり。わずかに緑地がある |
電源プラグ
- モーリタニアの電圧:220V(日本は100V)
- 最も多いプラグ:タイプC/E
- 日本製品は変換プラグ・変圧器が必要
- 電力供給は不安定な場合もある
チップ、水、お酒について
チップ | 基本不要だが観光客向け施設では渡すと良い |
水道水 | 飲用不可。常にミネラルウォーターを使用 |
お酒 | イスラム教国のため原則販売禁止。非公開で提供される場合も |
NG行動
日本人がやってしまいがちなモーリタニアでのNG行動
NG行動 | 代わりにすべきこと |
---|---|
短パンやノースリーブ | 長袖・長ズボンなど露出を避けた服装を |
左手で食事や握手 | 右手を使うのがマナー |
公の場での飲酒 | イスラム文化を尊重し控える |
宗教施設での軽装 | 帽子を取り、敬意を示す |
カメラで人物を撮影 | 必ず許可を取ること |
女性に話しかける | 必要がある場合でも距離を保つ |
大使館情報/緊急連絡先
在モロッコ日本国大使館(モーリタニアを兼轄)
- 住所: 28, Avenue Ahmed Balafrej, Souissi, Rabat, Morocco
- 電話番号: +212-537-63-2765
- メール: jpembassy@ma.mofa.go.jp
日本大使館を利用すべきケース
パスポート紛失 | 渡航書の発行手続き |
病気やケガ | 医療機関の紹介と通訳支援 |
事件や事故 | 警察や保険会社との調整支援 |
自然災害 | 安全確保と避難案内 |
拘束・逮捕 | 家族への連絡・弁護士の紹介 |
その他の緊急時連絡先
用途 | ☎ | 詳細 |
---|---|---|
警察 | 117 | 事件やトラブル時の通報 |
救急 | 118 | けが・病気の緊急対応 |
消防 | 116 | 火災時の通報 |
英語が話せない場合の対応
「Japanese interpreter, please」は通じにくいため、フランス語翻訳アプリの使用が推奨されます。
あいさつや簡単な会話
日本語 | カタカナ読み |
---|---|
こんにちは | サラーム |
ありがとう | シュクラン |
さようなら | マアッサラーマ |
はい/いいえ | ナアム/ラー |
すみません | アフワン |
トイレはどこ? | アイナ アルハマーム? |
助けてください | サアイドゥーニー |
アラビア語とフランス語が主に使われます。観光地では英語も一部通じます。
モーリタニア人あるある
1. 砂漠の暮らしが根づいている
遊牧民の文化が今も息づき、ラクダと共に暮らす家族も見られます。
2. お茶文化が深い
緑茶にミントと砂糖を加えたお茶を何度も注ぎ、もてなしの心を表します。
3. 家族・親戚の絆が強い
大家族で暮らすことが多く、親族同士の支え合いが重視されています。
4. 騒がず穏やかに話す
大声を出すことを好まず、落ち着いた話し方が礼儀とされています。
5. 男性が伝統衣装を着る
「ドラア」と呼ばれるゆったりとした衣装を多くの男性が日常的に着用します。
6. 女性はサロンで髪を飾る
髪やメイクに時間をかけ、美容室でのケアが日常化しています。
7. 午後は昼寝タイム
暑い時間帯は休憩する文化があり、商店も昼間は閉まっていることがあります。
8. 靴を脱いで入る文化
家に上がるときは靴を脱ぎ、清潔を保つことが重視されます。
9. 男性が紅茶を淹れる
家庭では男性が紅茶を淹れてふるまうのが一般的な風習です。
10. 携帯の2台持ちが多い
通信会社の違いや通話料金の使い分けで、複数の携帯を持つ人が多いです。